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[関東]青森山田出身、明治大1年生DF多久島良紀が大学初ゴール「もっと違いを見せられる選手に」

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得点を決めたDF多久島良紀(右)以上に感情を爆発させたDF岡哲平(4年=FC東京U-18/FC東京内定)

[7.30 関東大学L1部第12節 拓殖大0-6明治大 拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場]

 左SBで先発したDF多久島良紀(1年=青森山田高)は前半アディショナルタイム3分、左サイドで獲得したFKの流れからゴール前でこぼれたボールを巧みにコントロールして、右足で豪快に蹴り込んだ。「明治に入って初ゴールだったので嬉しかったです」。明治大はこの多久島のゴールなど、前半だけで5得点を奪って勝負を決めた。

 大学リーグ2試合目の出場だった。初出場は前々節の日本大戦。フル出場して無失点に貢献したが、翌節の東京国際大戦では、ベンチ入りしたのみで出場はなかった。「前節スタメンじゃなかった悔しさを持って強い気持ちで入りました。まずは無失点を意識しながら、自分もゴールを決めて、チームを勢いづけたいというのはあったので、個人的にもチームとしても良かったのかなと思います」と充実の汗を拭う。

 中学までは大宮アルディージャの下部組織で過ごしたが、高校選手権への憧れから青森山田高に進学した。目標だった「高卒プロ」にはなれなかったが、大学で鍛え直して、夢を叶えるつもりでいる。そしてこの日はドイツ・ブンデスリーガのブレーメンに入団することが決まったFW佐藤恵允(4年=実践学園高)の明治大ので最後の試合だった。「サッカー以外でも結構絡んでくれるので、尊敬できる先輩でした。自分もドイツに行けるように頑張りたいです」。インタビュー中に佐藤が後ろに立っていたとはいえ、大袈裟に話したわけではないはずだ。

 大学入学直前には日本高校選抜でドイツ遠征を経験。そして6月にはU-19全日本大学選抜の一員としてイタリア遠征にも参加した。ただ高校時代の同級生で、高校選抜や大学選抜でもプレーした法政大のFW小湊絆は、すでにリーグ戦で3得点を決める活躍。筑波大のFW内野航太郎(1年=横浜FMユース)が得点ランキングトップタイに立つなど、今年は特に1年生の活躍が目立っている。明大でも複数の同級生が公式戦デビューを飾っており、「活躍している姿をみて刺激をもらっているし、チーム内でもいいライバル関係があると思います」とこれからも意識を十分にしていくつもりだ。

「スタメンで定着して、もっと違いを見せられる選手になっていきたい。まだまだですし、今日出た課題も次に生かして、コンディションを整えて、また来週もスタメンで出られるようにやっていきたい。(拓殖大戦でも)最後に3バックに代えた時に、プレッシャーがかからずに、CBの前らへんで受けられて沈む場面も多かったので、次へ向けた課題としてやっていきたいです」

(取材・文 児玉幸洋)
●第97回関東大学L特集

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