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大宮FW室井から継いだエースの系譜…プロ入り目指す東洋大エースFW小野田龍剛が2戦連発「引き続きアピールしていきたい」

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[10.7 関東大学L1部第16節 筑波大1-1東洋大 筑波大G]

 東洋大はFW小野田龍剛(4年=常葉大橘高)の2試合連続となるゴールによって、ドローに持ち込んだ。後半12分、DF徳永崇人(2年=前橋育英高)のロングボールをDFを背負いながら受けた小野田は、反転シュートを試みる。これがゴール左隅に決まって、1-1の同点に追いついた。

「前半からシュートが足りなかったので、自分が前を向いたらシュートを打とうと思っていた。相手を背負ったところで、シュートまでのイメージはありました。コースまで見えていたわけじゃないけど、決まってよかったです」

 大学に入った4年間で、特に磨いたことは「ゴール前のどん欲さ」だという。さらに1学年上の先輩で、昨季の関東リーグ得点王、今季より大宮アルディージャでプレーするFW室井彗佑と練習を重ねたことで、ストライカーとしての得点感覚を身に着けたと振り返る。

「ゴール前のどん欲さだったり、ストライカーとしての得点感覚は伸びていると思います。そこは意識的に伸ばしてきた。今季は自分がストライカーとして任されているところは去年の室井君と重なる。室井君もプロで頑張っているので、いい刺激を貰っています」

 ただその室井から背番号9番とともに、エースの座を引き継いで迎えた今季だったが、第2節で初ゴールを決めたものの、思うように得点数を伸ばすことは出来なかった。また同期の選手や後輩が続々とJリーグ入りを内定させる中で、焦燥感に駆られることもあったという。

 だがそれは自らの力で乗り越えるしかない。夏場にあった1か月半ほどの中断期間で自らを見つめ直すと、同時期にJクラブの練習にも参加。プロへの距離が近づいていることを再確認することが出来た。

 そして見せたリーグ再開後の2戦連発。今年のエースが小野田であることを、自らの力で証明した。「徐々にコンディションは上がってきているので、引き続きアピールしていきたい」と気を引き締めた小野田。昨季は叶わなかった大学選手権(インカレ)出場へと導くことで、自身の未来も明るくする。

(取材・文 児玉幸洋)
●第97回関東大学L特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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