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[MOM910]筑波大DF安藤寿岐(2年)_20歳の門出を祝う最高の日…天王山を勝利に導くバースデー弾

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.14 関東大学L1部第17節 筑波大3-0流通経済大 筑波大G]

 20歳の門出を祝う最高の日になった。「狙っていた」と得点が生まれたのは前半37分、筑波大は右サイドからMF角昂志郎(3年=FC東京U-18)がCKを蹴ると、DF安藤寿岐(2年=鳥栖U-18)が頭で合わせて先制点を記録。流通経済大との勝ち点1差で迎えた天王山。大一番でチームを勢いづかせた。

「ゴールは狙っていました。今シーズンは拓殖戦でも(同じ形で)1点決めているんですが、特に身長が高いわけじゃないし、警戒されていないので、強い選手がマークにつかない。いつもチャンスは来るのかなと思っています。誕生日に試合?たぶんやったことないです。それも20歳の誕生日。思い出に残りますね」

 2年生ながらチーム内で一番の信頼を得ている選手だという。1年生だった昨年の夏から出場機会を掴むと、両サイドでプレーできる強みを武器に地位を確立。迫力十分の攻撃参加はもちろん、バランス感覚に富んだクレバーなプレースタイルが信頼を集める要因。小井土正亮監督も「守備に関しても攻撃に関しても、今季は彼なしには考えられない」と手放しに称えるほどだ。

 豊富なタレントが集う筑波大だが、安藤ももちろんその一人。プロクラブからの熱視線が注がれているが、まずは高校までを過ごしたサガン鳥栖がこの夏、練習参加を打診した。「高校の時に練習参加した時よりやれるなという感触はあった。筑波で日々の練習をやっていれば、プロの道は近いのかなと思いました」。日々の充実を再確認できたようだ。

 天王山に勝利したことで、2位の流経大との勝ち点差は4に広がった。直接対決を残す明治大も勝ち点6差に迫っているが、残り5戦となったリーグ戦でタイトルに一番近い位置にいることに変わりはない。安藤も「自分たちは関東リーグ優勝とインカレ優勝を年始から掲げてやってきた」と話すと、「そこはブラさずにやってきたので、足元を見てやるだけ。目の前の試合に集中していきたい」とより一層、気を引き締めた。

(取材・文 児玉幸洋)
●第97回関東大学L特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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