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[関東]J1初昇格町田、黒田剛監督の青森山田時代の教え子たちが声を揃える「山田のころにやってきたことに間違いはなかった」

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小湊絆(右)と多久島良紀(左下)が同学年対決

[10.22 関東大学L1部第18節 明治大2-1法政大 AGFフィールド]

 明治大法政大の試合には、両チーム合わせて4人の青森山田出身選手が先発出場した。

 明大DF多久島良紀(1年)と法大FW小湊絆(1年)は同学年対決。多久島が左WBで先発したことでマッチアップは少なかったが、セットプレーでは小湊を多久島がマークした。また明大の右サイドではDF内田陽介(3年)とMF藤森颯太(2年)が好連携みせて、チャンスを幾度となく作っていた。

 試合中に行われていたJ2第39節で、昨年まで青森山田高で指導していた黒田剛監督率いるFC町田ゼルビアが、熊本に3-0で勝利して初のJ1昇格を決めた。

 まずは昨年まで指導を受けていた2人。高校最後の大会を前に、黒田監督がその年限りで青森山田を去ることが決まったことを知った。報道された当日朝、ネットニュースで世間と同じタイミングで衝撃を受けたことも、今ではいい思い出だ。

 多久島が「本当に素晴らしい監督だと感じる。自分も負けないように頑張らないといけない。卒業したときに、プロで待っていると言われたので、日々努力したい」と話せば、小湊も「監督も自分たちと同じで上を目指しているんだなと感じる。上を目指している以上、代表監督も目指しているのかなと、ずっと思っています」と大いに刺激を受けている様子だった。

 21年度の高校選手権、インターハイ、プレミアリーグEASTとの3冠を主力として経験した藤森は「プロに行っても変わっていない。山田時代もシュートを打たせないこととか、失点ゼロにこだわっていたので」と黒田監督との思い出を語る。

 20年度のチームで主力を担った内田も「めっちゃ凄いなと思います」と笑みを浮かべると、「自分が山田のころにやってきたことに間違いなかったんだと感じている。明治の三原則も山田で言われてきたことですし、そこのベースを伸ばしていきたいと思います」と力に変えていた。

(取材・文 児玉幸洋)
●第97回関東大学L特集
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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