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町田のJ1初昇格が決定!! 決勝弾は青森山田ホットライン、黒田剛監督1年目で悲願達成

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FC町田ゼルビアが初昇格

[10.22 J2第39節 熊本 0-3 町田 えがおS]

 FC町田ゼルビアが21日、J2第39節でロアッソ熊本を3-0で下し、3試合を残してJ1初昇格を決めた。昨季まで長年にわたって青森山田高を率い、常勝軍団を作り上げた黒田剛監督の就任1年目で悲願達成。第10節で大分との天王山を制して以降、一度も首位を譲ることなく、独走状態のまま歓喜の瞬間を迎えた。

 町田は勝てば自動昇格圏の2位以内が確定し、J1昇格が決まるという条件で臨んだ一戦。大勢のサポーターとともに熊本のえがお健康スタジアムに乗り込んだ。

 序盤の町田は昇格決定戦の固さもあってか、熊本に主導権を握られた。前半21分にはテンポ良く左サイドを崩されると、MF伊東俊のワンタッチパスからMF平川怜に中央を持ち運ばれ、強烈な左足シュートが枠内へ。だが、これをGK福井光輝が冷静にセーブし、最初のピンチを防いだ。

 さらに前半37分、今度は中盤で縦パスを受けた平川に長い距離を持ち上がられると、サイドへの展開からMF田辺圭佑にフリーでクロスを許し、これがそのままゴールマウスに入った。手痛い先制被弾かと思われたが、ここで副審がフラッグアップ。ボールに反応したFW粟飯原尚平がオフサイドポジションでGKに影響を与えていたとして、熊本のゴールは認められなかった。

 すると前半45分、町田が先制に成功した。熊本の縦パスをカットしたDF藤原優大がワンタッチで縦につけると、これを受けたMF宇野禅斗が流れるようなターンから右足一閃。ペナルティエリア外から豪快な無回転ミドルシュートを突き刺した。藤原から宇野。かつて青森山田高で黒田監督に師事し、共に高校選手権優勝も成し遂げた“愛弟子”ホットラインから値千金の先制弾が生まれた。

 勢いに乗る町田は後半7分、途中出場MF平河悠が右サイドを駆け上がると、中央への折り返しをFWバスケス・バイロンがつなぎ、最後はMF高橋大悟が突き刺して追加点。さらに同16分、またも右サイドの崩しからバスケスのクロスは平河が打ち切れなかったが、こぼれ球に反応したMF下田北斗が左足でねじ込み、3-0とした。

 そのまま試合はタイムアップ。勝ち点3を積み重ねた町田は3試合を残した状態で3位との勝ち点差10をキープし、他会場の結果を待たずにJ1初昇格を決めた。Jリーグ初参入を果たした2012年から12年目での悲願達成。翌13年には一度JFL降格も経験したが、“アマチュア陥落”を経験したクラブとしても史上初のJ1昇格となった。

 また町田は2位の清水と勝ち点8差。次節の金沢戦(29日・Gスタ)に勝利すれば、他会場の結果とは関係なく、J2初優勝が決まる。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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