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[関東]「サプライズ?ラッキーボーイ?何でもいい」筑波大FW内野航太郎が開幕弾で景気づけ!パリ五輪予選の地カタールへ

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[4.6 関東大学L1部第1節 筑波大3-0関東学院大 味フィ西]

 景気づけの一発になった。筑波大は前半12分、MF竹内崇人(4年=広島ユース)の縦パスで深い位置に入ったMF田村蒼生(4年=柏U-18)のクロスに詰めたU-23日本代表FW内野航太郎(2年=横浜FMユース)が左足で蹴り込んでチームを勢いづける先制点を決めた。

 ただ連覇を目指す王者にもたらした今季ファーストゴールだが、内野自身はその後にあったチャンスを決められなかったこともあり、やや不満を持った様子。小井土正亮監督も「どちらかというと悔しい思いを持ってカタールに行くんじゃないかな」とおもんぱかっていた。

 結果を出し続けたことで“ラストチャンス”を掴んだ。昨年、Jリーガーや大学生を中心にしたU-22日本代表で臨んだアジア大会で活躍し、その後のアメリカ遠征にも招集された内野は、今年の目標にパリオリンピック出場を掲げてきた。

 そのためには大学の活動で結果を残し続けることが求められていたが、U-20全日本選抜で出場したデンソーカップチャレンジでは、初戦でハットトリックを決めるなどの活躍。そしてその後に選ばれた全日本大学選抜で出場した日韓定期戦では、敵地戦の勝利に導く2ゴールでMVPを獲得していた。

 当初目標にしていた3月末の親善試合への招集は叶わなかったが、4月の予選本戦へのメンバー入りは勝ち取った。「サプライズだろうが、ラッキーボーイだろうが何でもいい。自分がチームを勝たせられるようにやっていきたい。ゴールが取れているところは、あのメンバーに入っても負けていないと思っている。そこで勝負したい」。これ以上ないほど鼻息は荒い。

 中東で試合をするのは初めてだというが、国際大会には相性の良さを感じている。「外国人あるあるじゃないけど、前には強いけど駆け引きでボールウォッチャーになる。そういうところで自分の良さがいい感じでマッチしているのかなと思います」。グループリーグを中国、UAE、韓国と戦うことからも分かるように、激戦必至の今回のU23アジアカップだが、チーム最年少大学生が持つ自信が、チームに勇気を与える。

(取材・文 児玉幸洋)
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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