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[オ-プニングフェス]好調・関東選抜Bは敗戦、河本「調子に乗っていた部分があった」

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[2.26 関東大学オープニングフェスティバル 関東選抜B1-2明治大 西が丘]

 関東選抜Bは、明治大に1-2で敗れた。先制点を奪われるとFW河本明人(流通経済大3年=流通経済大付柏高)のゴールで1点を返したものの、その後に2度目の勝ち越しを許しての敗戦となってしまった。3月2日から開幕するデンソーチャレンジへ向けて、不安の残る結果だ。

 しかし選手たちは、この敗戦を前向きに捉えたいと口を揃えた。というのも関東選抜Bは23日に行われた全日本大学選抜戦で1-1のドロー。24日の関東選抜A戦では、終盤に驚異の逆転劇をみせ、3-1で勝利した。チームの立ち位置的には、全日本、関東Aに次ぐ、三番手に当たる選抜チームがみせた快進撃。選手たちの間には「デンチャレもいけるんじゃない?」という空気が流れていたという。

 だが、その流れで迎えた今試合では、明治大に2失点の敗戦。試合後、河本は「正直、少し調子に乗っていた部分があったんじゃないかなと試合後に話していました。全日本に負けなかったし、関東Aともいい試合ができていたので……」と反省のコメント。それでも「逆にここで負けて良かったと思えるようにしたい」と前を向いた。ここで一度チームを引き締められたことをプラスに捉えていた。

 この日の試合では、これまで見せてきた中盤での攻撃の形が出せず。MF佐々木陽次(東京学芸大1年=F東京U-18)とMF碓井鉄平(駒澤大2年=山梨学院)のダブルボランチがなかなか機能しなかった。星貴洋監督(東京学芸大)は「これまでは陽次やテツ(碓井)、雄登(中山)のところでつないだサッカーができていたが、きょうはできなかった。守備でも攻撃でも力を出し切れずに残念」と敗戦を悔やんだ。

 関東選抜Bはプレスへいく意識を統一したものの、フォアチェックの際、連動した動きができず。徐々に全体のポジショニングがずれていくと、選手同士の距離が離れていってしまった。これまではショートパスをつないでの崩しをみせていた関東選抜Bだったが、選手間の距離が遠く、単調な攻撃が目立った。とはいえ、この日の試合ではみせることができなかったものの関東選抜Bは、これまでの試合で連動した攻撃をみせていた。指揮官は「きょうはもう少しいいゲームをみせたかった」と悔やみながらも、「合宿では思うようなサッカーを出して、勝っていたし、きょうも一度追いついたところは評価できる」と話した。

 デンチャレ本番では勝ち抜けば、関西選抜、全日本大学選抜、関東選抜Aと対戦する可能性がある。星監督は「個人個人、意識は高くやってくれている。本番へ向けては合わないところを調整して、優勝をめざしていきたい」とキッパリ。河本も「本番では自分がゴールを決めて、優勝したい」と力強く意気込んでいた。この敗戦を糧に本番では関東選抜Bが台風の目になるつもりだ。

[写真]河本は関東B唯一のゴール

(取材・文 片岡涼)

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