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[コマスポ]攻撃の形見いだせず…3失点で今季初黒星

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 JR東日本カップ2012第86回関東大学サッカーリーグ2部・第5節は4日、法政大学城山サッカー場で駒澤大vs拓殖大が行われた。前節ロスタイムの劇的弾で勝利を収めた駒大。今季初の連勝と行きたいところだったが、開始早々に得点を奪われると、シュートまで持ち込めない展開が続く。前半にセットプレーから同点に追いつくも、後半に入って2失点し勝負あり。今季初黒星はいいところなく完敗、課題ばかりが残る結果となってしまった。

 日大戦からディフェンスラインを2人変更。右サイドバックにはDF大木暁(2年=東京Vユース)が先発復帰を果たし、センターバックにはDF糸井康裕(3年=桐生第一高)が初スタメンを飾った。前半立ち上がり4分、冷たい雨が降る中、いきなり試合は動く。拓大は右からアーリークロスを上げると、FW内野裕太(3年=朝霞高)が胸トラップして反転。マークについていた糸井が濡れた人工芝のピッチに足を取られてしまうと、内野が右足ボレーシュートを放つ。これが決まり、あっという間に先制点を許してしまう。その後駒大は数多くのセットプレーからチャンスを作るも、なかなか決定的な場面は作れない。攻めてなく時間は過ぎていったが36分、ついにフリーキックから得点する。ゴール正面、16mの位置で得たチャンス。DF田中雄一(3年=前橋育英高)が後ろに流したボールを、「練習通りだったので、入って良かった」と話したMF碓井鉄平(3年=山梨学院大学付属高)が左隅へグラウンダーで流し込み同点に追いつく。前半のシュートはわずか2本だったが、1-1で終え、後半に試合をつないだ。

 前半攻め込めなかった反省を踏まえ、より攻撃的に行きたいところだったが、前線の選手が機能しない。FW小牟田洋佑(2年=前橋育英高)の高さを生かし、ロングボールを集めるが、セカンドボールを拾うことが出来ず、拾った後のアイデアも少なかったため、攻め手が全くなかった。58分にはMF板倉直紀(千葉U-18)、67分にMF礒部裕基(浦和ユース)を投入し、流れを変えようとするも、シュートを打つ段階まで持ち込めない。対する拓大は、MF菅能将也(2年=桐光学園高)がフリーでボールを持ち、正確なキックでゲームをコントロール。ワンボランチ気味に構えていた駒大MF宮城雅史(4年=具志川高)の左右にあるスペースを使って攻め、虎視眈々と得点機を覗う。最後のスルーパスは駒大守備陣が体を張って防ぎ、何とかしのいでいたが、80分だった。中央でパスを受けた内野がシュート。一旦はキーパーが弾いたが、そこに詰めていたのはMF木野大輔(3年=厚木北高校)だった。落ち着いて押し込んで1-2、勝ち越されてしまう。攻めるしかない駒大は宮城に代えてFW菊池将太(1年=浦和東高)を投入し、1点を取り行く。しかしその1分後、MF湯澤洋介(4年=矢板中央高)が2枚目のイエローカードを受け退場。1人少ない状況となってしまう。すると90分、カウンターから右サイドを完璧に崩されて失点し、試合終了。反撃の糸口を見いだせず、完敗を喫した。

 前後半合わせてシュート数は2本後半に至っては0と、課題が浮き彫りになった。小牟田は「自分が競った後、拾ってボールをサイドに散らして行けば、駒大のサッカーらしくなる」と話すが、小牟田に頼りすぎてしまった分、攻撃がワンパターンになり、チャンスを作れなくなってしまっていた。よりアグレッシブに前に行かなければ、今後も苦戦してしまうことが予想される。だが、「よくない負けかたをしたがしっかり切り替えて勝てるようにしたい」と三澤祥馬主将(4年=三菱養和SCユース)は話し、秋田浩一監督も「負けたことは仕方ない。それを反省してやるかやらないかが大事」と述べ、その目は次を見据えていた。

 中1日での連戦となるが、連敗は許されない。どこまで課題を修正できるかは未知数だが、自分たちの出来ることをすれば、勝利に近づくはずだ。今季ワーストゲームとなってしまったが、これを乗り越え、次節では成長を見せて欲しい。

[写真]敗戦に悔しさを隠せない三澤主将(右)と碓井

(文 駒大スポーツ 森下和貴)
(写真 同 佐藤亮)
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