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「彼はとても重要な友人」。心臓病で倒れたペリマン氏にアルディレス監督ら“ファミリー”が激励メッセージ

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 試合中に倒れ、心臓病手術を受けたスティーブ・ペリマン氏(元清水・柏監督)の早期復帰を祈り、イングランド・トッテナム時代のチームメートで清水エスパルスでは助監督と監督の関係にあったオズワルド・アルディレスFC町田ゼルビア監督の呼び掛けで、当時の選手・スタッフ、そしてエスパルスサポーターによる激励メッセージが寄せられた。

 ペリマン氏は、イングランド・リーグ1(3部に相当)のエクセター・シティで強化部長を務めていたが、先月6日に行われたリーグ最終節のシェフィールド・ユナイテッド戦の最中に倒れ、病院に緊急搬送された。一時は予断を許さない状況だったが、清水時代に強化担当責任者として共に仕事をし、現在はFC町田ゼルビアのGMを務める唐井直氏によると、すでに病状は安定し、車椅子に乗れるまでに回復。テレビで試合観戦も行うまでになったという。

 そしてこの程、アルディレス監督が発起人となり、当時、清水に在籍していた長谷川健太氏、大榎克己氏、斉藤俊秀氏、安永聡太郎氏、久保山由清氏らを中心にエスパルスのフラッグに寄せ書き。また、当時はコーチだった大木武現京都監督や教え子にあたる森岡隆三現京都コーチ、戸田和幸(現町田)、市川大祐(現水戸)、吉田宗弘現町田GKコーチ(柏時代の教え子)のほか、当時のスタッフの一部が、早期復帰への想いを綴った直筆の手紙をしたためた。

 ペリマン氏は、現役時代はイングランド・トッテナムで最多出場記録を持ち、1996年からアルディレス監督(現・町田)の率いる清水で助監督を務め、98年に監督に昇格。00年には清水にアジアカップウィナーズカップをもたらした。その後、01年には西野朗監督が指揮を執る柏の助監督を務め、シーズン途中から監督に昇格。02年1stステージまで監督を務めた。

「彼はとても重要な友人の一人です。78年のワールドカップが終ったあと、イングランドへ行ったときからの知り合いです。コーチングスタッフとしてトットナムでも清水でもやりました。大変近くにいる友人の一人です。なので大変難しい状況の中でのメッセージです」とアルディレス監督。フラッグや手紙は、先日、アルディレス監督夫人がロンドンへ持ち帰っており、間もなくペリマン氏に直接届けられる。多くの人々が、早期の現場復帰を祈っている。

[写真]直筆メッセージを書き込んだフラッグを手にするアルディレス監督。ペリマン氏に向け、多くの“ファミリー”の想いが込められた

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