ブンデスリーガの第4節2日目が22日に各地で行われた。DF内田篤人が所属するシャルケはホームで開幕3連勝中のバイエルンと対戦し、0-2で敗れた。シャルケは開幕戦から3戦負けなし(2勝1分)だったが、4戦目にして今季初黒星を喫した。扁桃炎の影響もあり、前節のG・フュルト戦(2-0)、欧州CLのオリンピアコス戦(2-1)を欠場した内田は、この日もベンチ入りしたものの出番はなかった。一方、バイエルンは開幕4連勝。前日の試合でフランクフルトが4連勝を飾っていたが、勝ち点で並ぶと得失点差で上回り、首位の座を守った。

　ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督が見守る前での一戦。立ち上がりからバイエルンが攻め込む。MFリベリが故障の影響からベンチ入りを外れたが、その影響を感じさせない戦いぶりをみせた。FWマンジュキッチの右クロスをファーサイドのMFミュラーが頭で折り返し、最後はゴール前右に詰めていたFWクロースがシュート。GKウンナースタルの好セーブに阻まれた。前半25分にはMFロッベンのスルーパスからクロースが左クロス。ファーサイドのマンジュキッチが頭で合わせたが枠を外れた。

　対するシャルケは、ショートパスで相手陣内へ切れ込むが決定的な場面をつくることはできない。前半34分にはMFホルトビーが右サイドから仕掛け、最後はパスを受けたMFジョーンズがシュート。これはポスト右へ外れる。同39分にはホルトビーのパスに抜け出たMFファルファンがドリブルで仕掛ける。PA右での切り返しから放った右足シュートはGKノイアーの左手一本に止められた。0-0で前半を折り返した。

　すると試合が動いたのは後半10分だった。PA手前左でパスを受けたクロースがミュラーとのパス交換からPA左へ切れ込み、右足シュート。これがゴール右下へ吸い込まれ、バイエルンが先制した。クロースにとってはリーグ戦3戦連続となる今季3点目。欧州CLのバレンシア戦も含めると公式戦4試合連続ゴール。1-0とリードを奪った。

　さらに後半14分には追加点。右サイドへ抜け出したミュラーが角度のない位置からドリブルで仕掛ける。DFフクスの股間を抜くと、目の前のDF3枚の合間をぬってシュートを決めた。ミュラーの2戦ぶりとなる今季4点目で2-0に突き放した。
　
　一気に2点差に離されたシャルケはすかさずベンチが動く。後半17分に2枚を交代。ホルトビーとMFドラクスラーに代えて、MFアフェライとMFバルネッタの今季加入2選手をピッチへ送った。対するバイエルンは後半25分に最初の交代カードを切る。マンジュキッチに代えて、MFハビ・マルティネスを投入し、中盤を固めた。

　後半35分にはシャルケが一瞬のミスを突き、カウンター。しかしファルファンのシュートはノイアーに止められた。開幕戦から3戦7得点のシャルケだったが、この日は1点が遠い。同33分にはジョーンズに代えて、ヘーガーが出場した。しかし流れを変えることはできず。バイエルンが2点差リードを守ったまま、2-0で試合は終了。バイエルンが開幕4連勝を飾り、シャルケは今季初黒星を喫した。

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