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GKカシージャス「ネイマールだけじゃない」

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 この顔合わせが生み出す興奮ほどFIFAランキングの意味を褪せさせる試合はないだろう。

 FIFAランキング1位のスペイン対22位のブラジルによる決勝戦は、「サッカー好きのだれもが待ち望んでいたカード」。イタリアとのPK戦を制したあと、そう断言したGKイケル・カシージャス(R・マドリー)は、マラカナンスタジアムでの決勝前日会見でも「両チームはだれもが見たいと期待していた場所に集結した。夢の決勝戦だ。明日は美しい試合になる」と力強く言った。

 注目は、準決勝までの4試合で3得点“2アシスト”(1アシストと、もう一つは自らのシュートをGKが弾き、フレッジが決めている)と全試合で得点に絡み、グループリーグ全3試合でマン・オブ・ザ・マッチに選出されている新星FWネイマール(バルセロナ)との“対決”だ。

 コンフェデレーションズ杯終了後の来季にはリーガ・エスパニョーラでライバルとなる相手。来季のリーグ戦、そして来年のW杯でも最大のライバルの一人となる相手である。

 だが、カシージャスはクールだ。「ネイマールは偉大な選手だが、ブラジルには多くの(良い)プレイヤーがいる。ネイマールだけにフォーカスするべきではない」とさらりと言う。

「今大会のブラジルは、非常に強力な姿を示しているし、多くのゴールを決めている。我々に対抗するため、ファンとチームが全力で戦ってくるだろう」と気を引き締めていた。

(取材・文 矢内由美子)

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