beacon

本田移籍の仲介役、CSKAのミラン批判に反論

このエントリーをはてなブックマークに追加

「ガッリアーニは無作法ではない」

 CSKAモスクワMF本田圭佑のミラン移籍交渉で、仲介役となっているFIFA公認代理人のエルネスト・ブロンゼッティ氏が、交渉におけるミランの振る舞いを批判したCSKAの主張に反論した。

 CSKAのエフゲニー・ギネル会長は先日、ロシアメディアで、本田をこの夏ミランに放出しないのは金銭的な問題ではないと主張。本田と接触したミランの振る舞いを非難した。

 だが、ブロンゼッティ代理人は11日付イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』で、「本田に関してミランは無作法ではない。考えを変えたのはCSKAだ」とコメント。次のように続けている。

「6月中旬、ヒロ(本田の兄である代理人の弘幸氏)から、ミランへ行くというケイスケの夢をかなえる助けをしてくれとコンタクトがあった。ファブリツィオ・デ・ヴェッキと一緒に取り掛かったよ。私はすぐに(ミランのアドリアーノ・)ガッリアーニCEOに連絡をし、彼は関心があるようだった。だが、まずはテクニカルスタッフと相談することを望んだよ」

「ガッリアーニCEOとは7月3日にミランのオフィスで会う約束をした。すべてが、選手が新クラブを探せるのは契約満了の6か月前になってからというルールに従って行われるよう、待ったんだ。そうして、我々全員がミランのフロントと会うためにオフィスを訪れた」

 CSKA側とはいつコンタクトを取ったのだろうか?

「すぐだ。ガッリアーニはその午後、(幹部の)ウンベルト・ガンディーニにCSKAのギネル会長と連絡を取るように求めた。すぐに電話で連絡があって、続いてロマン・ババエフGM(ゼネラルマネジャー)も関わるようになった」

 その結果はどうなったのだろうか?

「CSKAは数日考えることにした。それから、おかしな計算で返答してきたんだ。彼らによれば、本田の価値は2000万ユーロだった。だが、契約満了を迎えるところだからと、500万ユーロを求めてきたんだ。それに対してミランは300万ユーロのオファーで応えたが、不十分と考えられた」

 それからどうなったのか、ブロンゼッティ代理人はこう続けている。

「CSKAはケイスケの代役としてブルガリア人選手(ゲオルギ・ミラノフ)も獲得した。だが、彼はケガをしたんだ。おそらく、それこそが、CSKAの方針転換の理由だったんだよ。実際、どうしてCSKAがミランに怒るのか、理解できない。両クラブの関係は直接的な、高いレベルでのものだったし、明確な姿勢だったからだ」

「それに、どうしてガッリアーニが無作法だと言えるんだ。彼は有能なマネジャーだが、ハートを持っている。私は36年前から彼を知っているよ。彼はあらゆるレベルで良い関係を築くことを重視しているんだ」


▼関連リンク
欧州組完全ガイド
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP