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アッレグリ、映像判定導入に反対

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「最後は人間が決めるもの」

 ユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督が、映像判定の導入に反対している。ファウルやPKの判定について、同監督は最終的に人間が決めるものだと語った。

 ユーベが3-2と勝利した5日のローマ戦では、微妙な判定が相次いだことで、大きな騒動となった。ローマが判定への不満をあらわにし、ユベントスが反論するなど、両チームの間に緊張が走った。

 これを受け、イタリアでは映像判定の導入が議論されている。イタリアサッカー連盟のカルロ・タベッキオ会長は、FIFAに対して映像判定導入プロセスを急ぐように要請。必要であればセリエが実験の場となる用意があるとも語った。

 だが、アッレグリ監督は映像判定導入に反対だ。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』や『コッリエレ・デッロ・スポルト』が同監督のコメントを伝えている。

「ユーベ対ローマ戦が終わって5日だが、何より残念なのは、ピッチに立った26人の選手たちに対する敬意がないことだ。彼らは必死に戦って素晴らしい試合をした。素晴らしい闘志で、素晴らしいインテンシティーで、素晴らしい試合だった。すべてを判定に集約するのは愚かだよ」

「映像判定は導入すべきではない。私は反対だ。結局は、(映像判定を導入しても微妙なケースは)最後に機械ではなく、人間が決めるだからね。映像判定を導入すれば、プレーは遅くなる。オフサイドには役立つかもしれないが、ほかのケースでは違うよ」

 アッレグリ監督はミラン時代、タイトルを争う上で重要なユベントス戦で、MFサリー・ムンタリのシュートがゴールラインを割っていたにもかかわらず、得点として認められなかったという経験をしている。だが、指揮官はこう続けた。

「ムンタリのゴールの件でも、ミランは決定を受け入れた。受け入れなければ、前進する方法はなかったはずだ。何も信じられないということになってしまう。イタリアには疑いを抱く文化がある。映像判定を担当する人間に対しても疑いを持つことだろう」

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