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マドリー歴代最多得点者ラウル、記録超え濃厚のC・ロナウドに「チームを助け続けてほしい」

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 レアル・マドリーの元象徴で、現在はニョーヨーク・コスモスに在籍するFWラウル・ゴンサレスがスペイン『マルカ』とのインタビューに応じた。

 レアル・マドリーの下部組織出身であり、トップチームでは16シーズンにわたってプレーしてクラブ歴代最多となる323得点を記録したラウル。現在もマドリーを追い続ける元スペイン代表FWは、無冠に終わった同チームの2014-15シーズンについて次のように振り返った。

「来季がもうスタートすること、そして目標を達成できることを願っている。レアル・マドリーは今季も目標に近づいていたし、全体的にはそこまで悪くなかった。ただマドリーではタイトルを獲得しない限り、何かが欠けているということになるんだ」

 マドリー首脳陣がカルロ・アンチェロッティ監督を解任したことについても言及している。

「クラブは決断を下さなければならず、僕たちがすべきはそれを支持することにほかならない。アンチェロッティが成し遂げた偉大な仕事には感謝をしなければならないが、僕たちは新指揮官とともに迎える時期にもう期待を寄せている」

「新監督、そして新たにやってくる選手たち……。競争的なチームが生まれるはずだし、タイトルを獲得するための術が見つかるだろう。僕たちは楽観的になる必要があり、実際に自分は期待を抱いている。来季、多くのタイトルを掲げられることを願っているよ」

 ラファエル・ベニテス新監督についての見解を求められると、こう返答した。

「君たちの方が彼のことを知っているはずだ。ただマドリーのBチームでプレーした唯一の試合で、僕を起用したのが彼だったね。ベニテスはとても情熱的で、秩序を大切にする監督だ。彼にとってマドリーを指揮するのは夢だったし、これまで指導したチームでの成功がその夢を実現させた」

「彼が競争的かつ勝者のチームを構築すると確信しているよ。それこそが全マドリディスタの願いだからね」

 一部ファンからブーイングを浴びせられ、今夏での退団も噂されるGKイケル・カシージャスにも触れている。

「彼はレアル・マドリー、スペイン代表の生ける伝説だ。すべてを勝ち取った人物であり、彼とクラブは最高の解決法を見つけるはずだよ。ただ、これまでの報道やイケルから聞くところによれば、彼はマドリーで続けることを望んでいるようだ。どうなるのかは時間が明らかにしてくれるだろう」

「イケルはどんなときでもそのプロフェッショナル精神とマドリディスモを示してきた。彼を疑うことなど誰にもできない。とにかく、イケルがどのような決断を下すかは、今後分かるはずだ」

 2014-15シーズンにマドリーでの通算得点数を306まで伸ばしたFWクリスティアーノ・ロナウドが、来季にラウルの記録を塗り替えるのは確実と見られている。

「クリスティアーノとメッシは歴史的にも異次元のレベルにある。クリスティアーノの記録は信じられないものであり、1シーズン平均50得点を決めて、わずか6年間ここまでたどり着いた。僕は約20年を費やしたのにね(笑)。まあ記録は記録だが、僕にとっては重要でもない。自分の目標はいつだってチームメートを助けること、クラブが偉大なことを成し遂げる助力となることだったからね」

「僕は自分のしてきたことに満足している。C・ロナウドは来季に自分の記録を塗り替え、その後も多くの得点を決め続けるだろう。彼が長い期間にわたって得点を決め続け、チームのタイトル獲得に貢献することを願っている」

 将来的にどのような職に就くか決めかねている様子のラウルだが、マドリーに帰還することは確信している様子だ。

「もし監督になるのかと問われれば『イエス』と答えるだろうし、スポーツディレクターになりたいのかと質問されたら『なぜダメなんだい?』と返すだろう。まだ何も決断は下していないよ。今はニョーヨークに滞在し続け、その内監督ライセンスでも取れれば…。ただ選手としてのコンディションを保つには多くの時間を割かなければならないし、残りの時間は家族のために費やしているからね」

「ただ、絶対に確実なのはレアル・マドリーに戻るということだ。いつの日かあそこに帰るよ。マドリーは僕の家であり、自分のキャリアにおいて最も多くの成功をつかんだ場所なんだからね。マドリッドには僕に愛情を注いでくれた人々、ファンがいるし、将来的にその愛情に報いることができればいいと思う。だけど今しばらくは、サッカーをプレーし続けたいと思っている」

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