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ベニテス解任は当然の流れだった? マドリー元会長が「最初から歩く死体だった」

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 レアル・マドリーで解任の憂き目に遭うのは、定められた運命だったのだろうか。ラモン・カルデロン元会長は、解任されたラファエル・ベニテス前監督が、就任時から「歩く死体」だったと述べた。

 カルロ・アンチェロッティ元監督を解任したマドリーは、ナポリを去ったベニテス氏を招へいした。だが、その戦いぶりがサポーターに受け入れられず、選手たちとの確執も騒がれ、クラブは2016年になってベニテス氏の解任を決定した。

 カルデロン氏は、この結末を予想していたようだ。『パフォーム』のインタビューで、マドリーにとってベニテス氏は本命でなかったと主張している。

「マドリーでのスタートから、ベニテスはすでに歩く死体のようなものだった。彼が選ばれし者ではなく、4番手の存在でしかなかったからだ。マドリーは(ジョゼ・)モウリーニョ復帰を試みたが、本人が望まず、いろいろな条件をつけて言い訳をした。それからマドリーはヨアヒム・レーブの招へいを狙ったが、彼も望まなかった。3人目は(ユルゲン・)クロップだ。だが、彼も断った」

「そして最後の選択肢がベニテスだったんだ。彼がレアル・マドリーのスタイルに合わないと知りながら、彼らはベニテスを連れてきたんだよ」

 ベニテス氏の後任となったのが、マドリーのBチームを率いていたジネディーヌ・ジダン監督だ。カルデロン氏は、トップチームを初めて率いるジダン監督が「未知数」だとしつつ、その名声から選手たちと良い関係を築けるはずとの見解を示した。

「ジダンは未知数だ。監督としての経験がないのだからね。彼は3部のチームで1年半仕事をしただけだ。だが一方で、彼には偉大な選手だったというアドバンテージがある。自身の経験から、こういう類の選手たちの扱い方を分かっているんだ。スターがそろうロッカールームの扱い方を、彼はすでに知っているんだよ。彼自身がその一人だったのだからね」

「多くの選手がすでに彼と仕事をしているし、彼のことをとても尊敬している。だから、彼にはマドリーで優勝するチャンスがあるだろう。ただ、少しの運も必要だがね」

 また、カルデロン氏は、MFガレス・ベイルがマドリーにおいていかに重要な選手かも強調した。

「彼は恐ろしいまでの傑出した選手で、マドリーで末永い未来が待っている。ケガをしてきたのは良くなかったし、いくらか罰を受けもしたが、彼は成長している。彼を獲得したマドリーの決断は素晴らしかったと思うよ。今のようなプレーをしていれば、クラブにとってとても重要な存在になる」

「様々な意味でベイルは重要な選手だ。大きな期待を受けてここに来たが、ここでさらに成長している。彼はすでにストライカーとなっており、たくさんのゴールを決めている。それはチームにとって大事なことだ。あらゆる意味において、チームの鍵となる選手だよ」

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