終盤戦に入っての圧倒的な存在感は、契約延長だけでなく、EURO2016への切符につながり得るのだろうか。ローマFWフランチェスコ・トッティのことだ。

　シーズンを通じて出場機会に恵まれず、冬にルチアーノ・スパレッティ監督との対立も騒がれたトッティだが、4月に入って大活躍している。チームを救うアシストや同点弾、逆転弾などを記録し、改めてファンに「トッティここにあり」と示した。

　トッティは今季で満了となる契約の延長が注目されている。実現には至っていないが、終盤戦の活躍もあり、クラブは契約を1年延長する方針とも言われているところだ。

　稀代のファンタジスタが絶好調とあれば、夏のEURO2016への出場を期待する声も出てくる。チームメートのMFアレッサンドロ・フロレンツィは、「トッティ? 分からない。あるかもね」とコメントした。

　イタリアメディアは、フロレンツィのコメントを冗談ととらえている。39歳のトッティだけに、現実的でないことは確かだろう。だが『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、「トッティが代表に復帰すれば、イタリアが喉から手が出るほど欲しいクオリティーや熱気をもたらす」とも報じた。

　一方、フロレンツィはEUROに向けて、次のように意気込みも表している。

「良い感触だよ。僕らは良いグループだ。できるだけベストの状態で大会に臨み、あらゆるライバルたちを苦しめなければいけない。僕らはイタリアなんだ。それを示さなければいけない」

「僕はスペインと決勝で対戦したいと思っている。できれば、大会のアウトサイダーになりたいね」

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