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電光石火の2発!攻守にメキシコを圧倒した若きドイツが初優勝に王手

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ドイツが初優勝に王手をかけた

[6.29 コンフェデ杯準決勝 ドイツ4-1メキシコ]

 コンフェデレーションズ杯は29日、フィシュト・オリンピックスタジアムで準決勝を行った。ドイツ代表(W杯王者)はメキシコ代表(北中米カリブ海王者)と対戦し、4-1で勝利。チリ代表(南米王者)が待つ決勝戦に駒を進めた。なお、決勝は7月2日にガスプロム・アリーナで行われる。

 互いに前の試合からメンバーを4人変更。初優勝を目指す若きドイツは、MFレオン・ゴレツカとDFヨナス・ヘクター、DFベンヤミン・ヘンリクス、MFラース・シュティンドルが先発起用された。一方のメキシコはMFアンドレス・グアルダードが出場停止。MFジオバニ・ドス・サントスとFWラウール・ヒメネスらがスターティングメンバーに名を連ねた。

 アグレッシブな入りを見せた両者だったが、それを得点につなげたのはドイツだった。前半6分、カウンターから右サイドのヘンリクスが中央にグラウンダーのクロスを供給。これをゴレツカが右足ダイレクトでゴール左隅に流し込み、先制に成功する。さらにドイツはその2分後、FWティモ・ベルナーのスルーパスに反応したゴレツカがPA内から右足シュートを決め、一気に2-0とリードを広げた。

 組織的な守備でメキシコの攻撃を防いでいくドイツ。前半19分にもヘンリクスのスルーパスからベルナーが右足でGKの股下を狙ったが、GKギジェルモ・オチョアが股を閉じて対応。早々の3点目とはならなかった。

 すると、徐々にメキシコもチャンスの場面が多くなり、前半33分にFWハビエル・エルナンデスのスルーパスをPA右深くで受けたG・ドス・サントスが右足を振り抜く。これはGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンに右足で防がれ、こぼれ球をつないで最後はMFジョナタン・ドス・サントスがヘディングシュートを放ったが、GKテア・シュテーゲンにキャッチされた。

 2点ビハインドのメキシコはハーフタイムでMFハビエル・アキーノを下げてFWイルビング・ロサノを投入。後半6分にカウンターから早速チャンスを生まれたが、チチャリートのラストパスからヒメネスが左足で放ったシュートはGKテア・シュテーゲンの正面を突いた。

 ドイツは後半7分、シュティンドルのスルーパスからベルナーが抜け出したが相手のプレスに体勢を崩してしまい、右足シュートは枠を外れる。それでも14分、PA左へMFユリアン・ドラクスラーが出したスルーパスをヘクターが中央に折り返し、ベルナーが左足で無人のゴールに流し込み、3-0。ドイツが試合を決定づけた。

 一矢報いたいメキシコは後半18分にFWマルコ・ファビアン、22分にDFラファエル・マルケスをピッチに送り込む。30分には、左サイド深くまでえぐったロサノがマイナス気味に上げたクロスをヒメネスがダイビングヘッド。決まったかに思われたが惜しくもクロスバーを叩き、絶好のチャンスを逃した。

 ドイツは決勝戦を見据えてシュティンドルとドラクスラーに代えて、MFユリアン・ブラントとMFアミン・ユネスを入れる。終盤にはメキシコの猛攻を受け、44分にファビアンに圧巻ミドルを決められたが、アディショナルタイムにMFエムレ・カンのラストパスをユネスが左足で流し込み、4-1。ドイツが攻守でメキシコを圧倒し、初優勝に王手をかけた。一方のメキシコは7月2日にポルトガル代表(欧州王者)と3位決定戦を行う。


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