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レアルのロペテギ解任声明が物議醸す…スペイン人記者「クラブは彼のケツを蹴って追い出した」

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解任が発表されたフレン・ロペテギ監督

 29日にフレン・ロペテギ監督の解任を発表したレアル・マドリーだが、その声明内容が物議を醸している。

 前日のバルセロナとの“クラシコ”の大敗(1-5)により、ロペテギ監督に見切りをつけたレアル。しかし、その解任を知らせる声明はとても辛辣なものだった。

 レアルの今季の不調の原因として、スペインではロペテギ監督の采配ほか、選手たちのコンディションやプレーに臨む姿勢、さらにはユベントスへと移籍したFWクリスティアーノ・ロナウドの穴埋めをしなかったことをはじめとして、適切な補強をしてこなかったクラブ首脳陣が槍玉にあげられている。

 しかしながらレアルはロペテギ監督の解任声明で、首脳陣やチームの陣容に問題がないことを主張。全5段落の声明の3~4段落で、次のような内容を記したのだった。

「理事会は次のバロンドール候補を8選手擁するというクラブ史において前例のない陣容と、ここまで手にした結果の間に大きな不均衡があると理解しています」

「クラブはロペテギと彼が率いるコーチングスタッフの努力、実現した仕事に感謝をしていますし、そのプロキャリアが素晴らしいものとなることを願っています」

 この皮肉のようにも受け取れる内容の声明によって、スペインメディアはレアルを非難。30日付の1面で「恥ずべき声明」と見出しを打った『マルカ』であれば、アイロニーたっぷりの文章を記すことで知られるロベルト・パロマール記者が「クラブは彼のケツを蹴りを入れる行為」との見解を示している。

「ロペテギへの別れの言葉の3段落目は、彼のケツに蹴りを入れる行為であり、マドリーにおいては前例がないほどに無作法かつ悪趣味だ。彼を解任するときに、バロンドールのノミネートみたいな一風変わったことで、自分たちを守る必要はない。クラブはここ数週間、ロペテギを死体として世に晒しただけでなく、最後の日に比類のない声明で彼を侮辱した」

「普通の会社であれば、レアル・マドリーがロペテギに対してしたように、残酷かつ悪趣味なやり方で従業員に別れを告げることはない。マドリーには監督が必要だが、人道面のエキスパートも必要としている。知的な声明の書き手というのは、どれだけサディスティックなのだろうか」

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