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伊藤洋輝はトップチーム合格?当初2軍合流予定もシュツットガルト監督がキャンプ参加要請

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シュツットガルトに加入したMF伊藤洋輝

 シュツットガルトを率いるペレグリーノ・マタラッツォ監督が、新加入の元U-20日本代表MF伊藤洋輝について言及した。ドイツ誌『キッカー』がコメントを伝えている。

 今夏移籍する可能性が高いDFマーク・オリバー・ケンプフの代役として、シュツットガルトへ加入したと見られる同じ左利きの伊藤。だがスヴェン・ミスリンタートSD(スポーツディレクター)は、ジュビロ磐田からの買い取りオプション付きレンタル加入を発表する際、「まずU-21チームの道を歩むことになるが、彼には少しずつ欧州のサッカーに馴染んでもらうつもりだ」と、しばらくは4部所属の2軍で起用する考えを明かしていた。

 しかし、伊藤は先日トップチームが臨んだスイス1部サンクト・ガレン戦(シュツットガルトが3-0で勝利)でケンプフの位置でスタートすると、14日のドイツ2部ダルムシュタットとのテストマッチ(1-1)では後半からプレー。ドイツ紙『ビルト』は、サンクト・ガレン戦のパフォーマンスを受けて「ポジティブなサプライズ」と称していたが、内部でも評価が高まっているようだ。

 マタラッツォ監督は『キッカー』で、ダルムシュタット戦での伊藤のパフォーマンスを「上手くやった」と称賛。そして、「だから彼にキャンプが終わるまで我々の下に残ってほしいと伝えたんだ」と、当初の予定通り2軍のプレシーズンには合流せず、17日~20日にオーストリア合宿を実施するトップチームで練習を続けることになったと明かした。また、アメリカ人指揮官は伊藤の「高い学習能力」を褒め、英語やビデオなどを通じてコミュニケーションも取れていると話していたという。

 一方でミスリンタートSDは、ケンプフが退団する可能性について「我々は準備ができている」と特に心配せず。昨年負傷離脱が続いたチェルシー下部組織出身のクリントン・モラと伊藤の2人を挙げ、「彼らは良いフィジカルを持つ優れた左利きだ。我々はかなりリラックスしているよ」と話し、ケンプフが抜けても他から後釜を獲得する可能性に否定的な様子をうかがわせている。

 なおシュツットガルトは、オーストリアでのキャンプでプレミアリーグのリバプール(現地時間20日)、オーストリア1部ワッカー・インスブルック(同)、ドイツ1部アルミニア・ビーレフェルト(23日)とのテストマッチを予定している。伊藤はどの試合に出場するのか、注目したいところだ。

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