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前を向く田中碧、独メディアで合流迫るデュッセルドルフに言及「次のステップとして完璧」

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ドイツ挑戦への意気込みなどを語ったMF田中碧

 U-24日本代表MF田中碧がドイツ『dpa』の取材で、ブンデスリーガ2部デュッセルドルフでの挑戦に向けて意気込みなどを語った。

 東京五輪の日本が臨んだ6試合すべてにスタメン出場を果たした田中。6日、1-3で敗れたメキシコとの3位決定戦後、「Jリーグでやってきて優勝もしたし、自分自身もすごく成長したなと感じていたけれど、それが何一つ通用しなかった」と語ると「練習試合とは違う本気の世界。それを初めて経験して、圧倒的な差を突き付けられた。自分は日本でしか通用しない選手なんだ。まだまだ足りないなと感じた」などと悔しさをにじませていた。

 そんな田中だが、東京五輪の終了後に今夏の川崎フロンターレからの期限付き移籍が決定しているデュッセルドルフに合流予定。メキシコ戦後、『dpa』の取材にも応じ、「自国開催で結局メダルを逃したことは非常に残念に思います。優勝候補ではなかったですが、それでももう少しのところまで行きました。ただ、ポジティブな部分はたくさんあったと思います」と心境を語った。

 田中は移籍が決まっていながらも五輪に臨んだ状況についても言及。「もちろん、新クラブでプレシーズンに最初から参加できていれば、それが良いですが、自国のオリンピックのメンバーに招集されたら断ることはありません。強力なチームや選手たちとやれたのは自分にとって最高な経験でした。また、たくさん学ぶことができたと思います」と振り返りつつ「今は新しいチームと知り合うことをすごく楽しみにしています」と前を向いた。

 すでにリーグ戦2試合を消化しているデュッセルドルフだが、田中は「例えばブレーメン戦は日本時間の深夜でしたので」と時差のため生中継は見ていなかったとのこと。「目覚まし時計が鳴ってすぐに結果をチェックし、ハイライトを見ました」と明かすと、2-3で落としたその第2節について「とても悔しい展開でしたが、ブレーメンはとても強いチームですからね」とコメントしている。

 また、自身のドイツ挑戦に向けては次のように続けた。

「香川真司さんやフランクフルトの長谷部誠さんのようにブンデスリーガで大きな成功を収めた日本人選手が何人もいます。僕にとって、デュッセルドルフは次に踏むステップとして完璧だと思います。僕はクラブのプロフェショナリズムに説得力を感じ、彼らは僕がいかにチームの重要なピースになり得るか示してくれました」

 なおチームの目標として「トップ6は現実的でしょう」を挙げた田中は「上位の他チームがつまずけば、そこで僕たちがそのチャンスを活かしていけたらと思います」とも言及。現在22歳のMFが加わることで、デュッセルドルフのサッカーがどう変わっていくのか注目したいところだ。

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