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「28年ぶりにW杯出場を逃す恐れがある」ブラジルメディアが指摘する日本代表の問題点

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W杯出場圏外の4位に位置する日本代表

 カタールW杯アジア最終予選で苦戦する日本代表にブラジルメディアが注目している。

 日本は最終予選グループBで4試合を消化し、2勝2敗(勝ち点6)で6チーム中4位。上位2チームが本大会ストレートインとなる中、首位サウジアラビア代表に6ポイント、2位オーストラリア代表に3ポイントの差をつけられている。

 ブラジル『ウニベルソ・オンライン』は10日、「日本はドラマを経験しており、28年ぶりにワールドカップ出場を逃すリスクがある」と題した記事で、「6大会連続でワールドカップに出場し、今後数十年にわたって続けるという印象を与えてきた日本は、2022年カタール大会の出場を逃す恐れがある」とレポート。「すでに2敗を喫しており、予選では不利な状況にある」と伝え、その要因も次のように分析している。

「アキレス腱は、攻撃システムの構築だ。ヨーロッパのトップリーグで経験を積んだ攻撃陣を多く持たない日本は、最終予選ではわずか3ゴールしか挙げることができていない。勝ち残っている12チームのうち、彼らよりゴール数が少ないのは(グループAの)イラク(総得点2)だけだ」

「チームの他の主力メンバーは、期待通りのパフォーマンスを発揮できなかったり、負傷離脱したりしている。リバプールの攻撃的MFである南野拓実はフィットネスに問題を抱え、最終予選では2試合の出場にとどまっている。レアル・マドリーが保有し、マジョルカにレンタルされているMF久保建英は、膝の怪我で9月以降プレーしていない」

 日本の得点力不足や負傷者などを問題点に挙げた同メディアは「日本が初めてワールドカップに出場したのは、1998年フランス大会だった。その後、彼らが世界から取り残されることは決してなかった(ベスト16には3度進出)。この間、アジアでも3つのタイトルを獲得し、今世紀に入ってから大陸で最も成功を収めたチームとしての地位を確立した」と紹介。近年急成長を遂げてきただけに、予選敗退の危機に直面する現状に驚きを持っているようだ。

 W杯出場に向けて巻き返しを図る日本は、11日にベトナム代表、16日にオマーン代表といずれもアウェーで対戦する。

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