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ウクライナの現状を語るシェフチェンコ氏「恐ろしいことが起こっている。人々は死に、常にミサイルが人々を狙っている」

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 現役時代にウクライナ代表として活躍し、引退後は監督も務めたアンドリー・シェフチェンコ氏が、ロシアのウクライナ侵攻について『スカイスポーツ』に思いを語った。

 先日からロシア・ウクライナ間の緊張が高まるなか、ロシア軍によるウクライナ侵攻が開始され、今もなお続いている。

 現役時代はディナモ・キエフでもプレーし、引退後はウクライナ代表の監督も務めたシェフチェンコ氏は、ロンドンに滞在しており、母国への人道的支援の呼びかけを行なっている。今回、母国の現状について語った。

「両親たちとも話をして、私は彼らのもとに帰りたいと伝えた。しかし今はここに残って、何が起こっているのか、ウクライナの人々が直面としている本当の悲劇を伝えることが大事だと思っている。私がウクライナの現状を話すことで、資金を集め、そこでウクライナの社会を助けようとしてい」

「私はウクライナ人であることに誇りを持っている。私の国、国民、家族にとって、今はとても困難な時だ。私の母や妹はキエフにいる。そこで恐ろしいことが起こっている。人々は死に、子供たちも死に、常にミサイルが人々を狙っている」

「この戦争を終わらせる必要がある。難民もいるのだから、人道的援助が必要だ。医療支援、食糧支援も必要だ。ここなら多くのことができる気がしているし、そうするつもりだ」

「家族たちに何度も説得したが、彼らの答えはノーだった。彼らはキエフに留まりたい。それがウクライナの精神だ」

 今回の侵攻により、スポーツ界でもロシアに対してさまざまな制裁を考えている。サッカー界では、ロシアの国際試合無期限出場停止とロシア勢の今シーズンの欧州大会からの追放を決定。シェフチェンコ氏はこの決定を全面的に支持している。

「UEFAやFIFAのような機関が正しい決断を下したことは、素晴らしい反応だ。『難しい決断』ではない。ある国を攻撃し、爆弾や兵士を送り込んできたら、それは紛争ではなく本当の戦争だ。この戦争が止まらない以上、ロシア人スポーツ選手のイベント参加を認めないことは正しい決定だと思う」

「私にとってもうサッカーは存在しない。そんなことを考えている場合ではない。そんなことをしている場合でもない。どんなスポーツも見ていない。朝起きたらどうやって国を助けられるか、自分に何ができるかを考えている。両親や友達に電話し、ウクライナの近況を教えてもらっている。僕にとってはこれが今のフィールドだ」
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