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母国ウクライナの情勢受け休養与えられたヤルモレンコ「話をすることができない状態だった」

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 ウェストハムのウクライナ代表FWアンドリー・ヤルモレンコは、ロシア軍の侵攻が始まった当初の自身の状況を明かした。

 2月24日から始まったロシア軍によるウクライナ侵攻。1カ月が経つ中、戦闘は激しさを増しており、市民の犠牲が絶えない状況が続く。これを受け、ウェスト・ハムに所属するヤルモレンコは、数日間にわたりチーム練習を欠席。デイヴィッド・モイーズ監督は同選手への理解を示し、サポートを約束していた。

 そして、チームに合流後初めてベンチ入りした13日のアストン・ヴィラ戦で、ヤルモレンコは0-0の後半からピッチに立つと、今シーズンのリーグ戦初ゴールとなる先制点をマークする。得点後には涙を流し、両チームのサポーターから声援が送られていた。さらに、4日後のセビージャ戦ではチームをヨーロッパリーグ準々決勝に導くゴールを挙げる活躍を残した。

 そんなヤルモレンコは、YouTubeチャンネル『Football 1/2/3』で母国が攻撃されてからの自身の状況について「デイヴィッド・モイーズは僕に練習できるかどうか聞いてくれたし、家族の安全を確認するためにできる限りのことをすべきだと言ってくれた」と話し、以下に続けた。

「僕はプロフェッショナルであり続ける必要があるから、チームに戻った。本当におかしくなってしまっていたし、何か気を紛らす必要があった。今になっても、他にどうすればよかったのかわからない。トレーニングが終わると、実家に電話している」

「すべてが始まった2月24日、僕はトレーニング場に着いたけど、話をすることができない状態だった。涙が流れてしまっていたし、コーチに家に帰らせてもらえるように頼んだ。このようなことが起きるなんて信じられなかった。子供に受診の予定があったから、家族をキエフに送ったばかりだった」

「次の日の朝にこのようなことが起きたときの状況を想像できるかい?ただただ、自分を傷つけてしまいたかった。僕はロンドンに残り、家族をキエフに送ってしまったなんてどれだけ僕は愚かだったんだ」

また、「僕たちはどんな国が相手でも決して負けないと確信している。誰も僕たちの魂を壊すことなんてできない」と話したヤルモレンコは、ウクライナにいる親族の状況についても明かしている。

「親戚はみんな生きているし、元気だ。いとこが叔父と叔母と連絡を取り合うのを助けてくれている。彼らは空襲の続く所にいるけど、地下にあるシェルターに隠れている」
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