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ラ・リーガ早くも決着か…首位レアルが0-2からの逆転劇!! セビージャとの天王山制して勝ち点15差独走へ

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やはり最後はFWカリム・ベンゼマ

[4.17 ラ・リーガ第32節 セビージャ 2-3 R・マドリー]

 ラ・リーガは17日、第32節を行い、首位のレアル・マドリーがアウェーでセビージャと対戦した。試合前時点で両者は勝ち点12差がついており、シーズンの命運を分ける大一番。試合は前半にセビージャが2点を先取したが、後半にR・マドリーが3ゴールを奪って逆転。2位バルセロナ、3位セビージャとの勝ち点差を15に広げ、6試合を残して2年ぶりのリーグ優勝に大きく前進した。

 この一戦に勝てば優勝が大きく近づくR・マドリーは、延長戦の末にチェルシーを破った欧州CL準々決勝から中4日での天王山。累積警告のMFカゼミーロが出場停止のためMFエドゥアルド・カマビンガが先発起用された一方、チェルシー戦で出場停止だったMFエデル・ミリトンが復帰した。また左サイドバックが立て続けに負傷したため、DFダニエル・カルバハルが左に回り、DFルーカス・バスケスが右サイドバックで先発した。

 対するセビージャは奇跡の逆転優勝に向け、絶対に負けられないホームゲーム。DFマルコス・アクーニャが4試合ぶりに先発復帰したほか、MFエリク・ラメラ、MFパプ・ゴメスも新たにスターティングメンバーに名を連ねた。ジュレン・ロペテギ監督にとってはかつて率いたビッグクラブとの古巣対戦となった。

 立ち上がりの主導権を握ったのはセビージャ。すると前半20分、敵陣でのボールの奪い合いでP・ゴメスがMFルカ・モドリッチに倒され、ペナルティアーク際でFKを獲得した。キッカーは元バルセロナのMFイバン・ラキティッチ。右足で蹴り出したボールはE・ミリトンが空けた壁のスペースを通ると、R・マドリー守護神のGKティボー・クルトワは一歩も動けず、ゴール右隅に吸い込まれた。

 さらにセビージャは前半25分、DFジュール・クンデのサイドチェンジをM・アクーニャが受けると、頭でのスルーパスにMFヘスス・コロナが反応。飛び出してきたクルトワに倒されながらも横パスを送り、最後はE・ラメラが左足ワンタッチで押し込んだ。セビージャは大きな2ゴール。前半39分にFWアンソニー・マルシャルがカマビンガに倒され負傷し、FWラファ・ミルとの交代を強いられたが、2点リードでハーフタイムを迎えた。

 ところが後半はR・マドリーが猛反撃。キックオフから一気にたたみかけると、3分にはFWカリム・ベンゼマのミドルシュートがGKヤシン・ブヌを強襲し、さっそくセビージャに脅威を与えた。そして後半5分、MFビニシウス・ジュニオールとの連係で左サイドを突破したカルバハルの横パスを途中出場FWロドリゴ・ゴエスが押し込み、1点を返した。

 その後は一進一退の攻防が続くも、後半29分にR・マドリーにビッグチャンス。右サイドを突破したL・バスケスのクロスをニアでモドリッチが頭でそらし、ファーで待っていたビニシウスが胸トラップから右足でゴールに叩き込んだように思われた。だが、ビニシウスのトラップは胸ではなく右腕だったとして主審がハンドの判定。誤審の疑いがあるとしてVARが介入し、主審はピッチ脇モニターでオンフィールドレビューを行ったが、ハンドの原判定を保ち、ゴールは認められなかった。

 それでも後半38分、R・マドリーはセットプレーから試合を動かした。右からのCKをモドリッチがゴール前に送り込み、相手DFにヘディングでクリアされたが、こぼれ球を拾ったカルバハルが果敢なドリブル突破で右サイドを打開。折り返しのボールをゴール前に入れると、投入されたばかりのDFナチョ・フェルナンデスが見事なワンタッチシュートでゴール左隅に流し込んだ。

 後半の猛攻で見事な同点劇。しかし、ここで終わらないのが今季のR・マドリーだ。後半アディショナルタイム2分、右サイドに寄ってパスを受けたビニシウスのスルーパスにロドリゴが抜け出すと、折り返しのパスにベンゼマが反応。冷静なタッチで相手をかわして右足を振り抜き、ニアポスト脇を撃ち抜いた。チェルシー戦で決勝点を挙げていたエースはまたしても大仕事。後半の3ゴールで逆転したR・マドリーが2位との勝ち点差を15に広げ、優勝をほぼ手中に収めた。

●ラ・リーガ2021-22特集

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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