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吉田麻也、今月末でサンプドリア退団へ「我々はヨシダを失う」会長が契約延長見送りを示唆

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サンプドリアDF吉田麻也

 サンプドリアのマルコ・ランナ会長が16日、クラブが主催するワークショップに出席した際、日本代表DF吉田麻也が退団する見込みであることを示唆した。イタリア紙『レプブリカ』のジェノヴァ版が伝えている。

 33歳の吉田は、2020年1月に7年半を過ごしたサウサンプトンからサンプドリアへと移籍。加入直後にジェノヴァ方言を披露し、すぐさまファンの心をつかむと、ピッチ内においても、元レスター指揮官クラウディオ・ラニエリの信頼を勝ち取り、国際経験豊かなベテランとしてチームに貢献してきた。

 ラニエリは昨夏に退任してロベルト・ダベルサが新指揮官に就任したが、日本代表主将は東京五輪の直後から安定したパフォーマンスでレギュラーの座を確保。強豪インテルやユベントスからゴールを奪うなど攻撃面でも見せ場を作り、高い評価を受けた。

 だが今シーズン、サンプドリアの成績は低迷。吉田が負傷離脱していた今年1月にダベルサが解任され、ジャンパオロが指揮官となると、風向きは変わった。日本代表DFは今春以降、過密日程や長距離移動などの影響もあってか精彩を欠いたパフォーマンスが続き、27歳のDFアレックス・フェラーリにレギュラーの座を奪われると、挽回することができないままにシーズンを終えた。

 そんな中、吉田のクラブとの契約期限は今月末に迫る。今後の去就を巡ってはJリーグへの復帰の可能性も囁かれているが、サンプドリアOBでもあるランナ会長が16日にジェノヴァ近郊で行われたワークショップで今夏のメルカートについて語る中で、日本代表DFの去就にも触れた。

「主力を売却しなければならないという考えはないが、まず守備の補強へ動かなければならない。ヨシダは契約を更新せず、我々は彼を失うことになるだろう。その上、レンタル加入していた(ジャンジャコモ)マニャーニもベローナに戻ったためだ」

 サンプドリア会長の発言により吉田の退団がますます現実味を帯びたことになるが、2022年カタール・ワールドカップ(W杯)が控える中、日本代表主将の今後の動向は注目されるところだ。

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