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「インテルには『金がない』と言われた」ジルーが明かす昨夏のミラン移籍の舞台裏

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FWオリビエ・ジルー

 ミランに所属する元フランス代表FWオリビエ・ジルーが7日、カーザ・ミランにおいて自身の本の出版会見を行い、昨夏のミラン移籍の逸話などを明かした。

 ジルーは昨夏、3年半を過ごしたチェルシーからミランへと移籍すると、リーグ戦で11ゴールを挙げるなど勝負強さを発揮。チームの11年ぶりとなるスクデット獲得に貢献し、“ミランの背番号9番”にまつわるジンクスを打破してみせた。そんなフランス人FWは、昨夏の移籍の裏話を明かした。

「当時、チェルシーでは3番手のFWになっていたので、移籍を考えていた。インテルも獲得にかなり関心を抱いていたが、ある時点で『君を獲得するためのお金がない』と言われたんだ。それにラツィオも僕の獲得を望んでいたよ。(ラツィオのスポーツディレクター、イグリ)ターレは、僕に会うためだけにヒースロー空港へやって来たんだ」

 その後、ミラン行きが決定したジルー。子どもの頃は、かつての黄金期ミランのファンであったことを振り返った。

「ミランが偉大だった1990年から2000年頃、僕は大ファンだった。お気に入りの選手は(アンドリー)シェフチェンコ。上質で万能なFWだった。僕は彼のメンタリティが好きだった。偉大な選手であり、人間としても偉大だった。彼に会った時、目がキラキラ輝いてしまったよ」

 ミランに加入したジルーは昨夏、2020年秋からチームの指揮を執るステファノ・ピオリやFWズラタン・イブラヒモビッチと出会い、素晴らしい関係を築いてきた。

「ピオリのスタイルをよく知らなかったが、初めて話をした時から良い仕事ができるだろうと感じたよ。彼は誠実で、どのように選手と話をするべきか心得ているように思う。一方、イブラは伝説の選手だ。僕は彼のファンだったが、からかわれると思ったのですぐには言わなかった。イブラとの関係はとてもうれしく思っているよ」

 ミランと来年6月末までの契約を結んでいる35歳のジルー。だが期限を迎える1年後ではなく、目の前の現在に向き合うことを心掛けていることを明かした。

「ミランではとても幸せに感じている。居心地も良いし、あまり先のことは考えたくない。僕は現在と向き合い、毎日を楽しんでいる。ファンには、僕のことを“良い選手で素晴らしい人物”だったと記憶してもらえるようになりたい」

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