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0-2からのEL逆転突破へ…ソシエダ久保建英「この数年で最も重要な試合」「10年後も語り継がれるように」

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ソシエダ所属のMF久保建英

 ソシエダのMF久保建英が今月16日に控えるUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦第2戦に向け、逆転でのベスト8進出に意気込みを示した。「僕が望んでいるのはラ・レアル(ソシエダの愛称)の歴史の一部になり、10年後にこれが語り継がれるようになることだ」。地元メディア『ノティシアス・デ・ギプスコア』が現地での取材の様子を伝えている。

 ソシエダは今月10日、敵地で行われたローマとのEL決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)第1戦に0-2で敗れ、ELベスト8進出に向けて厳しい状況に追い込まれた。序盤は好調が続いていたチームも、直近の公式戦では5試合勝ちなし。16日にはホームでのEL第2戦が迫っている中、決して良いとは言えないチーム状況にある。

 それでも久保は現地での取材に対し、力強く語っている。「(2-0というスコアが)向こうのチームにもできたのだから、こっちだってできるはずだ。第2戦でもっといいプレーができれば逆転のチャンスがある」。直近5試合でわずか2得点と決定力不足も懸念されるが、「今日も何本かシュートを打ったが、ほとんど全部入っていた。希望は持っている」と前を向いた。

 12日のラ・リーガ前節マジョルカ戦(△1-1)後には、イマノル・アルグアシル監督からチームに「木曜日の逆転劇について考えなければならないんだ」と発破をかけられた様子。久保は「理想は最初の10分間で3点を取ることだが……」と冗談めかしつつも、「前に向かって突き進むしかない。相手はカウンターが得意で、セットプレーも強く、背の高い選手もいるが、自分たちに失うものは何もない」と力を込めた。

 久保が思い描くのはどんな形であれ逆転に導き、クラブの歴史に名を残すことだ。

「僕が望んでいるのは0-2という劣勢から挽回することができたラ・レアル(ソシエダの愛称)の歴史の一部になること、そして10年後にこれが語り継がれるようになること。ローマに逆転し、ローマを破って、準々決勝に進んだチームの一員になりたい。今季最も重要な試合であり、僕が間違っていなければここ数年でも最も重要な試合になる。ローマ戦で偉業を成し遂げたチームの一員になりたいと信じているし、そうしたいと思う」。そう力強く語った。

 もっとも今季の久保はビルバオとのダービーマッチで得点するなど、大一番で結果を残してきた実績もある。「歴史に名を刻みたいし、それが自分のゴールによってであるならなおさらだ。試合前に話すのは好きじゃないけど、選手としての責任で話す。調子はいいと思うし、信頼してくれたスポーツディレクターや監督にもそれを証明しないといけない」。自身のゴールで勝利を。久保は「(ゴールという)結果がついてくるかはわからないが、ついてくることを願っている。ビッグマッチは好きなので、できる限り貢献したい」と静かに意気込んでいる。

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