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ピッチには4つのボール…失点恐れた3人のボールボーイ、連続で試合球を投げ込み“異例”の退場処分に

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ボールボーイが退場に(写真はイメージ)

 円滑な試合運営のために欠かせないボールボーイだが、アフリカでは正反対の事案が起きている。

 問題となったのは18日に行われたアフリカネーションズカップ予選・タンザニア代表対ニジェール代表の一戦。ホームのタンザニアが1点をリードして後半アディショナルタイムに突入するなか、同点を狙うニジェールの攻撃中にボールボーイの少年たちが思いきった行動に出た。

 後半アディショナル3分、タンザニアのGKが前線へ大きくボールを蹴ると、飛んだ先にはボールが転がっていた。主審はすかさず試合を止めてドロップボールで再開と判断。ニジェールはこの流れでボールを奪うと左サイドから攻め込んでいく。中継カメラがタンザニアの守るゴール付近に動くと、今度は2つのボールが転がっていることが明らかに。そのままプレーが続いてニジェールがクロスを供給しようとすると、ゴール裏のボールボーイからさらにもう一つ試合球が投げ込まれた。

 一連の行為にニジェールベンチは激怒。運営スタッフがいると思われるベンチを指差して抗議するなど不満を強く示した。またバックスタンド側を担当するボールボーイは同僚のゴール裏担当の方向へ歩み寄り、両手を広げて「なんということをするんだ」といった反応をしていた。

 主審も相次ぐ妨害には我慢できず。ボールを3個投げ入れたと思われるゴール裏のボールボーイ3名に対し、すぐに職務を離れるよう“退場処分”を命じた。

 試合はこのまま1-0で終了し、タンザニアが勝利。ただボールボーイが妨害を試みたことには批判が集まり、再試合を望む意見も出ている。

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