beacon

プレミア元VAR担当が“意図的な誤審”を告白…「主審は仲間だから」と昨季チェルシーvsトッテナムの退場事案で介入せず

このエントリーをはてなブックマークに追加

DFマルク・ククレジャがDFクリスティアン・ロメロに髪の毛を強く引っ張られる

 昨シーズン途中にプレミアリーグのVAR担当を辞めたマイク・ディーン氏が自身の誤審について語ったようだ。イギリスのポッドキャストでの内容をもとに、『テレグラフ』などの現地各メディアが伝えている。

 ディーン氏が語ったのは昨季第2節・チェルシートッテナム(△2-2)での判定。終了間際にDFマルク・ククレジャがDFクリスティアン・ロメロに髪の毛を強く引っ張られるも、VARの介入がなくノーファウルとなったシーンだ。この事象は大きな話題となり、試合後にVARのディーン氏がレッドカードに相当するものだったと認めている。

 今回の番組でディーン氏は、主審に映像の確認を勧めなかった理由を明かした。ビッグ6勢同士の対決だったためレフェリングの難しい試合だったこともあり、アンソニー・テイラー主審を「それ以上大変な状況にさせたくなかった」のだという。オン・フィールド・レビューの実施や判定を変えることは主審の精神に負担がかかるものであるため、「彼は主審であり仲間だから」と介入しないことを決めたようだ。

 もっともディーン氏は当時の判断が「大きな間違い」だと認めている。しかし、意図的に誤審をしたことを示すものであることから、ファンからは怒りのコメントが噴出。『ESPN』のデイル・ジョンソン記者は「彼が解任されたのはこういった理由だろう」とコメントし、「無意識に同僚を守ろうとしてしまうのは分かるが、意図的とは?」と呆れている様子だ。


●プレミアリーグ2023-24特集
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

TOP