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久保建英が先制弾演出に“幻”ゴラッソと別次元のパフォーマンスも…ソシエダは全勝R・マドリーに逆転負け

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MFオーレリアン・チュアメニからの激しいタックルを受けたMF久保建英

[9.17 ラ・リーガ第5節 R・マドリー 2-1 ソシエダ]

 ラ・リーガは17日、第5節を各地で行い、MF久保建英所属のソシエダは敵地で首位のレアル・マドリーに1-2で敗れた。久保は開始5分に先制点をお膳立てしたほか、左足カットインから幻のスーパーゴールも沈めるなど、別次元のパフォーマンスを発揮したが、チームは後半に2失点。ここまで全勝中と好調の相手に痛い逆転負けを喫した。

 4-3-3の右ウイングで先発した久保は0-0で迎えた前半5分、最初のチャンスで結果を出した。右サイドの高い位置でパスを受け、中に持ち出して低いクロスを送り込むと、立ち並ぶR・マドリー守備陣の間を通したボールにMFアンデル・バレネチェアが反応。ボレーシュートは一度GKケパ・アリサバラガに阻まれるも、跳ね返りを再びバレネチェアがねじ込み、ソシエダが先制に成功した。

 久保は2019年夏から一昨季まで在籍した古巣を相手に大仕事。惜しくもアシストはつかなかったが、これまでの開幕4試合で3ゴール1アシストを奪い、4試合連続でMVPオブ・ザ・マッチに輝いている好調ぶりを大一番でも見せつけた。

 さらに久保は前半11分、再び右サイドの高い位置でボールを持つと、今度はドリブルで中央に持ち込み、強烈な左足カットインシュート。これをゴール左隅に突き刺さり、さらにリードを広げる今季4ゴール目が決まったかと思われた。だが、無情にもオフサイドの判定。オフサイドポジションにいたFWミケル・オヤルサバルにシュートが当たっており、不運な形で得点は認められなかった。

 その後はDFロビン・ル・ノルマンのミスから大ピンチも迎えたソシエダだったが、GKアレックス・レミロのスーパーセーブで難を逃れると、再び久保を起点に戦況を打開。前半29分、DFアマリ・トラオレからのパスを巧みに縦に持ち出した久保はMFトニ・クロースを抜き去ると、またもカットインから左足を振り抜く。これはケパの横っ飛びに阻まれたが、バレネチェアのシュートにつなげた。

 さらに久保は前半32分、ペナルティティエリア右でタメを作り、浮き球のクロスを送り込むと、これが後ろから飛び込んだMFミケル・メリノにピタリと合う。だが、ヘディングシュートはケパのスーパーセーブに阻まれた。同33分には巧みなキープでMFオーレリアン・チュアメニのイエローカードも誘発。アディショナルタイムには足裏のボールタッチでクロースの股を抜くなど、圧巻の前半45分間を過ごした。

 ところが後半はR・マドリーが一気に攻め立てた。開始1分、前半は久保に一方的に攻め込まれていたDFフラン・ガルシアが縦に突破し、折り返しのクロスを配球。これを受けたMFフェデリコ・バルベルデがペナルティエリア外から右足を振り抜くと、豪快なミドルシュートをゴール左隅に突き刺し、試合を振り出しに戻した。

 その後もソシエダが5-3-2のようなシステムで久保を攻め残りさせるなか、R・マドリーが勢いのあるサイド攻撃を展開。すると後半15分、ソシエダはまたしてもF・ガルシアの攻め上がりを許し、今度はふわりとしたクロスをゴール前に送り込まれると、これをFWホセルにヘディングでねじ込まれ、試合をひっくり返された。

 なんとか苦境を打開したい久保は後半28分、右サイドで縦に仕掛けると、F・ガルシアのスライディングタックルを受けて転倒。F・ガルシアにもイエローカードを出させ、R・マドリーはDFナチョ・フェルナンデスと交代した。その後はチーム全体がR・マドリーのペースに引き込まれ、なかなか攻撃に転じられず、そのままタイムアップ。ソシエダは今季初黒星(1勝3分1敗)を喫した。

 またこの一戦のMVPにはF・ガルシアが選ばれ、久保は開幕からの連続選出が4試合で途切れた。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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