ローマは16日、クラブOBである元イタリア代表MFダニエレ・デ・ロッシ氏の新監督就任を発表した。セリエA第20節消化時点で8勝5分7敗の勝ち点29で9位と波に乗れないローマは、同日にジョゼ・モウリーニョ監督の解任を発表していた。

　1983年7月24日生まれで40歳のデ・ロッシ。ローマの下部組織で育ち、01-02シーズンにトップチームデビューを果たすと、その後18シーズンもの間ローマで過ごした。公式戦616試合出場は、フランチェスコ・トッティ氏に次ぎ、クラブ歴代2位の記録となる。

　また、04年にデビューを飾ったイタリア代表でも常連メンバーの一人となり、06年ドイツW杯で世界一に貢献。A代表117試合出場を果たした名手は20年1月に現役を引退し、イタリア代表のコーチングスタッフなどを務め、22年10月から23年2月まではセリエBのSPALを率いていた。

「私にとってローマがどういう存在かは誰もが知っている」と語ったデ・ロッシ新監督はクラブを通じ、「これからシーズン終了まで待ち受ける試練に立ち向かうため、献身的に日々犠牲を払い、持てるすべてを捧げたい」と決意を表明した。

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