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“内紛騒動”イ・ガンインの韓国代表入りに暫定指揮官「呼ばなかったら問題も先延ばし」パリ五輪予選招集可否も明言

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MFイ・ガンインが韓国代表入り

 韓国サッカー協会(KFA)は11日、3月の北中米ワールドカップアジア2次予選でタイ代表との2連戦に臨む韓国代表メンバーを発表した。“内紛騒動”で国内からバッシングを浴びているMFイ・ガンインが引き続き選出されている。『朝鮮日報』などの現地メディアがファン・ソンホン暫定監督の会見内容を伝えた。

 イ・ガンインはアジアカップ準決勝の前夜、卓球をするために早めに夕食会場を出ようとしたところ、キャプテンのFWソン・フンミンから注意を受けて揉み合いに発展。ソンは手の指を負傷したため翌日はテーピングを巻いて試合に出場したが、チームは敗れて64年ぶりの優勝は叶わなかった。この問題が明るみになるとイ・ガンインは韓国のファンから多くの批判を浴びてSNS上で謝罪文を掲載することになり、ソンはイ・ガンインとの2ショット写真を投稿して和解したことを伝えたが、イ・ガンインへの厳しい風当たりはほとんど変わっていない。

 そうしたなか、ファン・ソンホン暫定監督はイ・ガンインを招集する判断を下した。2人に連絡して話を聞いたようで、指揮官は「呼ばなかったら問題も先延ばしになる。次回に呼んだからといって解決するわけでもない」と伝えながら、代表選手として結果を出して早期解決を目指すことも招集理由の一つだとしている。また、アジア杯期間中に大きな騒動が発生したことはチームとしても問題があり、スタッフを含めて責任感を持つことが大切だとしながら「私もサッカー関係者としてファンに申し訳ない」と謝罪している。

 ファン・ソンホン暫定監督は3月シリーズを終えると、4月からはU-23韓国代表の監督としてパリオリンピック予選を兼ねたU23アジアカップに臨む。グループリーグは日本と同組になり、23歳のイ・ガンインも出場資格を持っている。ただ国際Aマッチウィーク期間外の開催ということで「予選には出場できない」と明言。五輪本大会についても「パリSGと再び協議しなければいけない」と伝えつつ、「選択権が我々にあるわけではないので難しい」と見解を述べている。

●北中米W杯アジア2次予選特集
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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