beacon

元日本代表DF宮本氏、「FIFA Master」へ入学決定

このエントリーをはてなブックマークに追加

 昨年12月に現役引退を発表し、2012年夏より国際サッカー連盟(FIFA)が運営するスポーツに関する大学院『FIFA Master』への進学を準備していた元日本代表DFの宮本恒靖氏が、正式にFIFA Masterより入学を許可された。日本人の元プロサッカー選手としては、第1号のFIFA Master入学となる。

 宮本氏は「この度FIFA Master への入学が正式に決まりました。プロ選手から学生になるというまったく違った環境に飛び込む厳しさはありますが、同時に夏からの新たなスタートを楽しみにしています。将来にわたってスポーツ界、サッカー界の更なる発展に貢献していきたいという自身の夢を実現するためにも、勉強やグループワークに励み、学んだ知識、得た人脈を必ず役立てていきたいと思います」とコメントを発表した。

 今後、入学手続きが順調に進めば、9月初旬よりFIFA Master第13期生としての活動を開始。宮本氏は7月下旬に日本を出発し、12月中旬の冬期休暇を除いて、基本的に欧州に滞在することになるという。卒業する2013年7月以降の予定は未定だが、欧州で指導者資格を獲得するため引き続き滞在する可能性もあるという。

<宮本氏のスケジュール>
▼6月下旬~7月上旬
EURO2012解説のためウクライナ・ポーランド滞在
▼7月下旬~
ロンドン五輪解説のため英国入り
▼8月上旬~下旬
英国で語学学習
▼9月初旬~
FIFA Master/Humanities Module開始、グループ・プロジェクトへの準備
場所:英国・レスター De Montfort Universityキャンパス
▼12月中旬~2013年1月初旬
冬期休暇
▼2013年1月初旬
FIFA Master/Management Module開始
場所:イタリア・ミラノSDA Bocconi School of Managementキャンパス
▼3月中旬~下旬
短期休暇、イタリアからスイスへ移動
▼3月下旬~
FIFA Master/Law Module開始
場所:スイス・ニューシャテル the University of Neuchatelキャンパス
▼6月上旬~
グループ・プロジェクト開始
▼7月中旬
FIFA Masterカンファレンス・卒業式・全プログラム終了


 FIFAがスイスにあるスポーツ教育機関CIES(International Center for Sports Studies)と提携して運営しているスポーツ学に関する大学院。2000年に開講し、現在までに11期が終了、第12期が進行中。10か月の間に英国・イタリア・スイスにある3つの大学を回って勉強するプログラムが組まれており、現在、複雑・多様化しているスポーツ界において迅速かつ柔軟に対応できる人材を養成することを目的に毎年約30人程度が全世界から集まり、切磋琢磨して学業に励んでいる。

 卒業生は、FIFA、UEFA、IOC等の国際スポーツ機関、スポーツマーケティング会社、サッカークラブ、スポーツイベント運営会社などで現在活躍している。

 キャンパスは以下の3つの大学に分かれており、それぞれの分野を専門的に扱う。
・De Montfort University(レスター/英国):スポーツ学の歴史と哲学
・SDA Bocconi School of Management(ミラノ/イタリア):スポーツ組織論・ビジネス論
・the University of Neuchatel(ニューシャテル/スイス):スポーツと法律

 入学条件としては、大学卒であること、ハイレベルな英語のスキル、卒業後のスポーツへの積極的な関与等が求められている。

TOP