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激しいマークに沈黙のボルトン・宮市。チームもドローで降格圏内を抜けられず

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 プレミアリーグは21日、第35節1日目を行った。日本代表FW宮市亮を擁するボルトンは、ホームでスウォンジー・シティと対戦し、1-1の引き分けで試合を終えた。右サイドで先発出場した宮市だったが、前半42分、パスを受けようとしたところで、強烈なタックルに倒れて肩を打った場面が象徴するように、相手の厳しいマークに遭い思うようにチャンスをつくれず。後半20分にベンチに退いている。

 4月9日の第33節のニューカッスル戦(0-2)以来、試合のなかったボルトン(勝ち点29)は、この間に16位ウィガン(勝ち点34)、17位QPR(同31)に抜かれ、降格圏内の18位に順位を落としていた。ライバルと消化試合が2試合少ないとはいえ、今季プレミアリーグに昇格してきた12位・スウォンジー(勝ち点42)から、勝ち点を挙げておきたい一戦だった。

 試合は開始早々の6分にスウォンジーが得点を挙げる。レオン・ブリトンのパスをスコット・シンクレアが受けると、中央に切れ込む。華麗なシュートでスウォンジーが先制する。対するボルトンも同14分、左サイドを抜け出したMFペトロフのクロスをゴール前でMFイーグルスが合わせて、同点に追いついた。同31分にもボルトンは、ペトロフのFKが枠を捉えたが、GKフォルムに防がれた。

 なかなかボールを受けられなかった宮市に、1-1で迎えた前半34分、見せ場が訪れる。右サイドをイーグルスとのワンツーで抜け出すと、クロスを上げる。ゴール前でFWケビン・デイビーズが頭で合わせたが、得点にはつながらなかった。

 37分にはスウォンジーに決定機が訪れる。ゴール前のFKをMFシグルズソンが蹴ると、枠に飛んだシュートをGKアダム・ボグダンが弾く。そのこぼれ球にDFコーカーが詰めたが、シュートを枠に飛ばせなかった。

 後半に入り、ボルトンも右サイドの宮市にボールを渡そうと試みていた。しかし、パスの精度が低く、なかなか宮市の足下にボールが入ってこない。

 逆に後半11分、細かいパス回しからスウォンジーに決定機をつくられるが、シグルズソンのシュートをGKボグダンが防ぎ、ピンチを逃れた。同16分には、ようやく宮市がボールを持ち、PA内で仕掛ける。しかし、飛び込まずに対応するDFにクロスが当たってしまい、好機をつくれなかった。結局、宮市はほとんど見せ場をつくれずに、同20分にFWダビド・ヌゴグとの交代でベンチに退いている。

 試合は、その後もスウォンジーが優勢に運んだが、後半29分のグレアムのシュートがクロスバーを叩くなど、決定機を生かせず。終盤にはイーグルスや途中出場のヌゴグとFWクラスニッチを中心に、ボルトンもスウォンジーゴールに迫ったが、得点は挙げられず。降格圏内を抜けたいボルトンだったが、1-1の引き分けに終わり、勝ち点を1しか伸ばせなかった。


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