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ポドルスキと対戦の酒井、「今まででベストにすごかった」

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 ブンデスリーガは21日、第32節を行い、FW岡崎慎司とDF酒井高徳の所属するシュツットガルトは敵地でケルンと対戦した。酒井は右SBで12試合連続の先発フル出場。4試合連続ベンチスタートとなった岡崎は0-1の後半24分から2戦連続の途中出場を果たすと、チームも同26分に追いつき、1-1で引き分けた。

以下、試合後の酒井のコメント

「引き分けでよかったかなというのが正直な感想です。前半からうちのやりたいことができなくて、ケルンのやりたいことをやられたという感じが強かった。後半は修正して、うちのペースになった時間帯もあったので、そこはよかったけど、出来としてはあんまりよくなかったかなと思う。自分としては前に行くというより、今日は前に人が行き過ぎていた感じがあったので、つくってから出ていこうという感覚でやっていた。うまくボールがおさまらないのもあって、相手の後ろを追う守備が多くなったことは反省したい」

―こういう展開は久しぶり?
「久しぶりだけど、やっているサッカー自体はここ最近と変わってないと思う。俺らがやっているサッカーのクオリティーが少しでも下がると、こういう展開になるというのは正直、分かっていたので。前の選手にボールがおさまらなくなったときにカウンターを受けやすいというのは、前の試合もそうだった。逆にそれがうまくはまっていたときは、しっかりフィニッシュまで行けていたし、キープできてした。今日はボール回しの質が低かったかなと。ボールロストの仕方だったり、前に急ぎすぎて出したボールを相手に読まれて奪われたり、プレーの質は全体的に低かったかなと思う」

―ケルンのプレッシャーの速さは意外だった?
「相手も順位的なところで気持ちもあると思うし、ケルンの方がしっかりサッカーをできていたと思う。でも、プレッシャー自体はドルトムントとかとやっていて、スピードには慣れてきたので、自分の中で苦しいプレッシャーだとは感じなかった」

―対面にいたクレメンスの印象は?
「足はめちゃくちゃ速かったので、ボールが入ったところにしっかりいこうかなと思っていた。そんなにゴールに近いところであんまり仕事はさせなかったと思う。自分が押し込んで高い位置を取って、相手を守備に回らせる意識を最初は持とうとしたけど、チームの流れがよくなかったので、そこまで高く行きすぎないようにしようと思っていた。相手もそんなに試合に絡んでなかったというか、あんまりボールタッチは多くなかったと思う。ただ、速さはあったので、高い位置で持たれるのだけは気を付けようと思っていたので、割とタイトに付いてました」

―次節はバイエルン戦だが、リベリ対策は?
「今のところ弱点が見つからないというか(笑)。でも、やれるということで今はワクワクしています」

―宇佐美も今日は先発していた。対戦の可能性もあるが?
「もしそういうことがあればうれしいですね。でも、あいつのほうがやっかいかもしれない。日本人の良さも悪さも知っていると思うし、特に俺なんて一緒にやったことがあるので、どういうプレーをするか分かっていると思うので、やりにくいだろうなと思いますね」

―もし出ればマッチアップになるかも。
「負けないようにがんばりたい」

―ポドルスキの印象は?
「うまいですね。狙っているか分からないような味方のクリアボールもしっかりおさめるし、周りも信用して上がっているから攻撃も連動できている。ボールに触ってないときの動きも注意して見ていたけど、クロスへの入り方とかも常にDFの反対側と取る。首を振ったらニアに入って来るし、ちょっとでも離したらファーに行ったり、いろいろ駆け引きをして中に入っていた。出されたら危ないなというときもあったし、対応が難しかった。こういうFWがすごいFWなんだなと、いろんな意味で勉強になった」

―いろんなFWと対戦しているけど、その中でもすごかった?
「今まででベストにすごかったと思います。得点こそなかったけど、チャンスメイクに関してもすごかったし、技術もしっかりしているし、体も強いし、速かったので。自分のクリアミスからシュートにいかれた部分も、付いていけるかなと思ったけど、右にさらされたときにめちゃくちゃ速くて、俺が反応したときには体1個分ぐらい前に出ていた」

―失点シーンもワンツーでポドルスキが入ってきて、最後は酒井くんが対応した。
「こっちに来るなと思って読んでいたけど、ボールに触ろうかなと思ったときにちょっと速くシュートを打たれて、股を通ったので反応できなかった。最近、海外の試合を見ていて思うのは、股を狙ったシュートで失点していることが結構多い。DFのPA内での足の伸ばし方は自分も気を付けようと思っていた矢先だったので、今日はすごく勉強になった」

―来季のEL出場権も決まったが、欧州の舞台でプレーできるのは楽しみ?
「スペインのリーグとやるのが楽しみですね。1対1の部分で強いはずのドイツ勢がスコンスコン抜かれたり、球回しでポンポン回されたりしているので、やってみたいなと。どんなレベルなのか体験しないと分からないし、見ていてすごいなと思うだけじゃ物足りない。せっかくこういうチャンスがあるので、ELでやりたい気持ちはすごく強いですね」

(取材・文 西山紘平)

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