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W杯予選よりロンドン五輪…酒井「五輪に行きたい気持ちがある」

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 シュツットガルトのDF酒井高徳がロンドン五輪出場に意欲を見せた。今月10日のアウクスブルク戦後には、視察に訪れた日本代表のザッケローニ監督と面談を行うなど、6月のW杯アジア最終予選でのA代表入りの可能性も浮上している酒井。ただ、日本サッカー協会の原博実技術委員長はU-23世代の選手に関し、W杯アジア最終予選とロンドン五輪の両方に参加させることには否定的な考えを示している。

「全体的にはA代表のレベルではまったくないと思っている。攻撃に関してはいいところを出せているけど、守備のところでは対応の部分やポジショニングの部分はまだまだなので、A代表のことはほとんど考えてない」

 A代表入りについてはそう謙遜する酒井だが、ロンドン五輪については「五輪予選も出られなかったり、ベンチ外だったり、いろいろ悔しい思いをしているので、自分の力をそういうところで発揮したいなという気持ちは強い。今はやっぱり五輪の方に行きたい気持ちがある」と意欲を見せた。

 これまでU-23代表チームには選手の招集に拘束力がなかったが、FIFAは五輪本大会で各国代表チームに選出された23歳以下の選手について、所属クラブに対し派遣の義務化を決定。酒井も招集されれば、クラブが容認する可能性は高い。

 とはいえ、五輪の開催時期は来季のプレシーズンにもあたり、開幕前の大事な時期にクラブを離れることにもなる。「あと2試合なので、最後までやり切ってから、そういうことは考えたい」と話すが、「でも、その期間いないのは、痛いのは痛い」と率直な胸の内も明かす。「難しいところですね。そのときの自分の状態もあると思うし、自分にとってどういう方向が最善なのか、しっかり考えてやっていきたい」と話していた。

(取材・文 西山紘平)

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