セリエAは29日、第35節2日目を各地で行った。首位のユベントスは敵地でFW森本貴幸所属のノバラと対戦した。前半16分にユベントスはMFアンドレア・ピルロのFKをFWミルコ・ブチニッチが合わせて先制。同40分にはFWマルコ・ボリエッロの2試合連続ゴールで追加点を奪うと、後半に入っても5分にMFアルトゥーロ・ビダルがこぼれ球を押し込むと、同19分にはブチニッチのこの日2点目でダメを押した。大量4得点を奪ったユベントスが完勝で首位をがっちりキープした。

　2位のミランも負けじと大勝を飾った。前半26分にFWアントニオ・カッサーノの心臓疾患から復帰後初ゴールで先制すると、同29分にはカッサーノのパスを受けたFWイブラヒモビッチが追加点を奪う。後半に入ると1点を返されるが、終了間際に立て続けに2得点。終わってみれば4-1の完勝で、首位ユベントスとの勝ち点3差をキープしている。

　大混戦となっているのはCL出場権獲得を目指す3位争い。直接対決となったラツィオ対ウディネーゼの一戦は、ホームのウディネーゼが2-0で勝利。DF長友佑都の所属するインテルはチェゼーナに逆転勝ち。前日ローマと引き分けたナポリを含めた4チームが勝ち点55で並ぶ大混戦となった。セリエAは残り3試合となっている。

　セリエAの順位決定方法はシーズン中は勝ち点が同じ場合は、得失点差など関係なく同順位となるが、最終順位で勝ち点が同じ場合は、優先順位は以下の通りとなる。

1.当該チーム間の勝ち点
2.当該チーム間の得失点差
3.当該チーム間の総得点
4.得失点差
5.総得点

　来季の欧州CL出場権は上位2チームは本大会出場、3位チームにはプレーオフからの出場権が与えられる。また4位チームは欧州リーグのプレーオフ、5位チームには予選3回戦からの出場権が与えられる。


ボローニャ 3-2 ジェノア
[ボ]ダニエレ・ポルタノーバ(24分)、ハストン・ラミレス(37分)、ギョルギ・ガリクス(67分)
[ジ]ロドリゴ・パラシオ(59分)、クリストバル・ホルケラ(77分)

シエナ 1-4 ミラン
[シ]エルヨン・ボグダニ(83分)
[ミ]アントニオ・カッサーノ(26分)、ズラタン・イブラヒモビッチ2(29分、90分)、アントニオ・ノチェリーノ(90分)

レッチェ 1-2 パルマ
[レ]ネナド・トモビッチ(83分)
[パ]セバスティアン・ジョビンコ(67分)、ガブリエル・パレッタ(78分)

アタランタ 2-0 フィオレンティーナ
[ア]ジェルマン・デニス(11分)、ジャコモ・ボナベンチュラ(51分)

ノバラ 0-4 ユベントス
[ユ]ミルコ・ブチニッチ2(16分、64分)、マルコ・ボリエッロ(40分)、アルトゥーロ・ビダル(50分)

インテル 2-1 チェゼーナ
[イ]オウンゴール(59分)、マウロ・サラテ(72分)
[チ]ルカ・チェカレッリ(57分)

ウディネーゼ 2-0 ラツィオ
[ウ]アントニオ・ディ・ナターレ(69分)、ロベルト・ペレイラ(90分)

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