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勇敢に戦うもゴールだけが…モロッコが今大会GL敗退第1号に

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GL敗退が決まったモロッコ代表

[6.20 ロシアW杯グループリーグB組 ポルトガル1-0モロッコ モスクワ/ルジニキ]

 シュートはポルトガルの10本に対して16本を放ち、枠内を捉えたシュートは倍となる4本。しかし、最後までモロッコ代表に得点は生まれずに2試合連続で0-1の完封負け。1試合を残し、今大会第1号となるグループリーグ敗退が決まった。

 負ければGL敗退が決まる試合だったが、出鼻をくじかれた。試合開始早々の前半4分、ショートコーナーの流れからポルトガルのFWクリスティアーノ・ロナウドに豪快なダイビングヘッドを叩き込まれて先制点を献上してしまう。

 この試合でGL敗退を免れるには、1点が絶対に必要になったチームは積極性を示す。高いライン設定でポルトガルを自ゴールから遠ざけると、前線からの連動したプレスで相手のプレーを制限してボール狩りを成功させる。攻撃権を奪えばトップ下のMFユネス・ベランダ、右サイドハーフのMFノルディン・アムラバト、最前線のFWハリド・ブタイブらを中心にカウンターからゴールを狙った。

 決定機も作った。アイディアあるプレーでポルトガル守備陣を攻略してフィニッシュに持ち込み、セットプレーの流れからDFメフディ・ベナティアが果敢に狙う。しかし、どうしてもゴールだけが生まれない。この日最大の好機となった後半12分の場面では、ベランダがヘディングで叩きつけたものの、横っ飛びしたGKルイ・パトリシオに片手で弾かれるなど、最後までポルトガル守護神の壁を打ち破ることはできなかった。

 0-1のまま試合終了のホイッスルが吹かれ、GL敗退が決定。ある選手はピッチ上に座り込み、またある選手は呆然と立ち尽くしたように、モロッコの旅はわずか2試合で終わりを迎えた――。しかし、ピッチに立った選手たちが最後まで勇敢に戦ったことは、サポーターから送られる拍手が証明していた。

(取材・文 折戸岳彦)

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