[11.29 カタールW杯グループリーグA組 エクアドル 1-2 セネガル ドーハ/ハリファ]

　カタールW杯は29日、グループリーグ第3節を行い、A組ではエクアドル代表と対戦したセネガル代表が2-1の勝利を収め、逆転でのグループリーグ突破を決めた。セネガルの決勝トーナメント進出は、8強入りを果たした02年日韓大会以来、5大会ぶりとなった。

　ともに開催国カタールから勝利を収め、首位に立つオランダ相手にエクアドルがドロー、セネガルが敗れたため、勝ち点4のエクアドルが2位、勝ち点3のセネガルが3位で最終節を迎えた。勝利したチームは決勝トーナメント進出を決め、引き分けならばエクアドルがグループリーグ突破となる。

　勝ち上がるには勝つしかない。分かりやすい立場にいるセネガルが序盤からアグレッシブな姿勢を示す。前半3分には左サイドのMFパプ・ゲイェのラストパスを受けたMFイドリッサ・ゲイェ、同8分にはDFユースフ・サバリのスルーパスに反応したFWブライェ・ディアがフィニッシュ。ともにシュートは枠を捉え切れなかったが、ゴールを脅かす場面を作り出した。

　セネガルが縦に速い攻撃からゴールに迫ろうとする一方で、ドローでもOKのエクアドルは決して焦らない。しっかりボールをつなぎながら、セネガル守備の綻びを突いていこうとする。しかし、DFカリドゥ・クリバリを中心としたセネガル守備陣が高い集中力を保ち、チャンスらしいチャンスを創出させなかった。

　積極的な姿勢を示したセネガルも決定機を生み出せずに0-0のまま試合が進むと、前半42分、FWイスマイラ・サールがDFピエロ・インカピエのファウルをPA内で誘ってセネガルがPKを獲得。サール自らがキッカーを務めたPKをきっちりと沈め、セネガルが先制に成功した。

　1点のビハインドを背負ったエクアドルは、決勝トーナメント進出のためには1点が必要となった。後半から選手2枚を替えて臨むと、前半とは打って変わってセネガルゴールに果敢に迫ろうとする。エクアドルが押し込む時間帯が続くと、同22分、MFゴンサロ・プラタが蹴り出したCKをDFフェリックス・トーレスがすらすと、最後はMFモイセス・カイセドが押し込んで試合を振り出しに戻した。

　しかし、すぐさまセネガルが勝ち越しに成功する。後半25分、右サイドで得たFKをゲイェがゴール前に送ると、こぼれ球にフリーで反応したクリバリが蹴り込み、スコアを2-1とした。

　その後、セネガルに追加点こそ生まれなかったものの、エクアドルの反撃を許さずに逃げ切りに成功。2-1の勝利を収め、逆転での決勝トーナメント進出を決めた。

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