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マラドーナとの比較は「メッシの価値を損なう」…伊記者「プレスリーとモーツァルトどっちが良い?と聞いているようなもの」

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 アルゼンチン代表FWリオネル・メッシと1986年メキシコ・ワールドカップ(W杯)を制したディエゴ・マラドーナ氏の比較について、イタリア人記者2人が15日にイタリア紙『イル・フォーリョ』の特集記事の中で見解を示した。

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 現地時間18日にカタールW杯戦、決勝アルゼンチン対フランスが迫る中で『ガゼッタ・デロ・スポルト』のジュゼッペ・パストーレ記者が、幾度となくマラドーナ氏との比較を受けてきたメッシについて言及。カタールW杯で素晴らしいパフォーマンスを見せるメッシの価値を損なう行為だとして非難した。

「メッシとマラドーナの比較には、我慢できない。2022年のメッシと1986年のマラドーナを比較するなんてね。例えれば『エルビス・プレスリーとモーツァルトのどちらが良いか?』とか、『ピカソとカラバッジョのどちらが良いか?』と聞いているようなものだ」

「恐れながらその理由は分かる。メディアは年配が多く、中で働いているジャーナリストも同じように年配で、年配の視聴者や読者へ向けて発信している。彼らの頭の中では、マラドーナの記憶がまるで永遠に続くレアリティ―ショーであるかのように生きているんだ。『だがマラドーナはもっとすごかった』なんて言って、メッシの偉大な試合の価値を損なうことに何の意味があるのか?」

 そんな意見に対して、『Rai』のフルビオ・パリャルンガ記者は持論を展開。「比較が行われるもう1つの理由がある。知識のない視聴者に対して説明する方法と言える。メッシのことが分からないのなら、マラドーナを使って説明する。その方がよりシンプルだ」との考えを示した。

 だがパストーレ記者は、その比較がアルゼンチン代表においてメッシの足かせとなっていた可能性を示唆。「メッシだって15年間にわたってマラドーナと比較されてきたことを望んでいたわけではないだろう。代表においては災難ばかりだった。アルゼンチンがようやくタイトル(2021年コパ・アメリカ)を獲得できたのが、親愛なるディエゴがこの世を去った後だったことも偶然だとは思えない」と主張した。

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