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[ミズノカップU-18IN熊本2012]静岡学園、主力不在も3連覇へ6発発進

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[8.14 ミズノカップU-18IN熊本2012サバイバルマッチ 佐賀北0-6静岡学園 熊本総合運動公園補助競技場]

 全国の強豪18校が優勝を争う「ミズノカップ U-18 IN 熊本 2012」初日の「サバイバルマッチ」で全国高校総体8強で大会3連覇を懸けた静岡学園(静岡)と佐賀北(佐賀)が激突。静岡学園がFW鈴木玲央(3年)の3得点など6-0で快勝し、大会2日目の上位リーグ進出を決めた。

「点を取る場面だけ見ると、持ち味を出していた。でも6点取っているけれど、非常にミスの多い試合。疲労度では相手と同じくらい」。MF原口賢也やFW森康汰(ともに3年)中心に豊富な運動量とボールを奪ってからのスピードある攻撃で対抗する難敵から6得点を奪ったことについて、静岡学園の川口修監督は及第点を与えていた。だが、全体的にミスが多く、ボールを奪い返すために走らされてしまった試合に満足はしていなかった。

 大会関係者からマン・オブ・ザ・マッチの選手について聞かれても「この試合で一番良かった選手は佐賀北の14番ですよ」と説明。ボールの置きどころに優れ、攻撃の組み立て役として存在感を発揮していた佐賀北のMF松本健太郎(2年)を賞賛していた。ただ、SBSカップ国際ユース大会出場のために欠場したMF渡辺隼や全国総体得点王のFW木部未嵐(ともに3年)ら主力5名が不在でも、ボールを支配。やや仕掛ける回数が少なかった印象だが、MF名和太陽やMF瀧崎貢(ともに3年)の個人技などから決定機を作り出し、鈴木をはじめ、MF大村颯士(3年)や名和、FW深瀬健也(3年)が次々とゴールを陥れた。また総体でのストッパーからこの日CBを務めた伊藤翼(3年)が好フィードで存在感を発揮するなど、収穫もある試合となった。

 川口監督は「ミズノカップは選手たちが成長できる大会。特に去年、一昨年と大会後にすごく成長している」と公式試合に近い形で真剣勝負のできるミズノカップの効果について口にしていた。全国総体では2、3回戦で計13ゴールを叩きだすなど優勝へ向けて驀進しながらも準々決勝で初出場の三浦学苑に悔いの残る1-3敗戦。雪辱の舞台となる選手権へ向けて再スタートを切って迎えたミズノカップでよりチームを強化することができるか。伊藤は「選手権は静学中からの6年間の集大成。(6年間)やっていなければやれないし、自分たちがやっていれば優勝できると思う」。選手権や全日本ユース選手権、プレミアリーグで結果を残した昨年、一昨年同様にミズノカップで優勝し、秋への弾みをつける。

[写真]静岡学園は鈴木の3ゴールなど快勝発進

(取材・文 吉田太郎)
2012ミズノカップIN高知特設ページ
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