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[ミズノカップU-18IN熊本2012]境、選手権想定したサバイバルマッチ制して上位リーグ進出!

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[8.14 ミズノカップU-18IN熊本2012サバイバルマッチ 境2-1桃山学院 熊本総合運動公園陸上競技場]

 全国の強豪18校が優勝を争う「ミズノカップ U-18 IN 熊本 2012」が14日に開幕し、「サバイバルマッチ」9試合が行われた。境(鳥取)は桃山学院(大阪)を2-1で下し、来年のシード権を獲得するとともに15日の上位リーグへの進出を決めた。

 ミズノカップ熊本の初日は勝てば2日目以降を上位リーグ、負ければ下位リーグで戦うこととなる「サバイバルマッチ」。加えて今大会から上位13チームのみに来年度大会の出場シード権が与えられることとなったため、勝てば9位以内の決まる初日の戦いは熾烈になった。境対桃山学院戦は終盤1点を追う桃山学院の反撃を境が必死に跳ね返す見応えのある攻防戦に。廣川雄一監督が「選手権(予選)決勝のつもりで戦おう」と送り出した境が1点リードを守りきった。

 試合は前半22分にCKから185cmCB安部勇輝(3年)のヘディングシュートで境が先制する。ただ桃山学院は後半11分にMF西彰太(3年)の左FKをDF西村浩尚(3年)が頭で合わせて同点に追いついた。だが、境は安部と160cmCB磯田和毅(3年)の25cm差コンビがその後相手に決定機をつくらせない。逆にMF阿部一貴(3年)の高速ドリブルや189cmFW定本和樹(3年)のポストプレーなどから攻める境は後半26分、ディフェンスラインの背後に落ちたボールを拾ったMF岩山佳生(3年)が鋭いドリブルでPAへ侵入。背後からファウルで倒されて得たPKを阿部が右足でゴール左隅へ流し込み、決勝点を奪った。

 ディフェンスラインからボールをつなぐ桃山学院は終盤、スタイルを変えて早めにロングボールを放り込み、MF民部亜斗夢(3年)や西の突破力を活かそうとしたが、境の伝統の堅守は最後まで乱れず。ゴール前で冷静な対応を見せて逃げ切った。

 最近2年間こそ米子北の後塵を拝しているものの、その前は4年連続で全国選手権に出場して勝利を重ねるなど、境は人口4万人の境港市と同16万人の米子市から集まる選手を中心に全国でも粘り強く戦うことのできるチームを作り続けている。今年は安部と阿部中心に随所にタレントを擁しており、全国での躍進も期待できるチーム。この日、米子北など鳥取県のライバルチームとの一発勝負を想定した戦いに勝利した安部は「自分たちは全国に一度も出ることができていない。今年は技術は高いけれど、まだ『勝つ』という気持ちが足りない。セットプレーなどで1点取って逃げ切る戦いのできるチームになる」とさらなる成長を誓っていた。

[写真]後半26分、境の阿部が決勝PKを決める

(取材・文 吉田太郎)
2012ミズノカップIN高知特設ページ
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