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[プレミアリーグ チャンピオンシップ]雪辱期す東京Vユース、注目FW高木は「ユースでは余裕でできるように」

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高円宮杯U-18サッカーリーグ2012プレミアリーグチャンピオンシップ
[12.16 プレミアリーグチャンピオンシップ 東京Vユース1-4広島ユース 埼玉]

 プレミアリーグEASTを14勝4分の無敗で制した東京ヴェルディユースは、春のフェスティバルで0-4で敗れている広島ユースに雪辱することができなかった。すでにJ2で4得点を挙げているMF中島翔哉と同じくJ2デビューを果たしているFW前田直輝、DF吉野恭平主将(すべて3年)らトップチーム昇格選手6人が先発する豪華布陣で決戦に臨んだが、試合開始50秒に喫した先制弾でリズムを崩すと、攻守、個々がバラバラなサッカーとなってしまい、精神面でも相手に劣る完敗となってしまった。

 相手も認める個々の技術の高さはこの日も随所で見られていた。中島や前田のドリブルやスルーパスが何度も相手を苦しめる。ただし個々で打開することができていたがために、チームとしての連動性を欠くことに。FW高木大輔(2年)も「みんなやらなきゃ、やらなきゃとなってしまっていた。気持ちの部分でサンフレッチェが上回っていたし、(自分たちは)個人プレーが多かった。いつものパス回しができていればまず点差は開かない。もっといい勝負になったし、勝てたと思う」と振り返ったように、リズムの悪い攻撃で自らの首をしめてしまっていた。

 0-2の後半2分にセットプレーからMF安在和樹(3年)が追撃ゴールを決めたものの、シュート数17本で7本の広島ユースに1-4敗戦。注目の高木も無得点に終わり「まだまだ全然力不足で、点も取っていないし、何をしたかと言われれば何もしていない。最後まで出ていましたけれど、迷惑をかけっぱなしだし、個人的にももったいない試合になってしまったので、こんな試合をしないように一から練習していきたい」と反省していた。

 それでも昨年、最終節の敗戦でプレミアリーグEAST優勝を逃した悔しさをバネに今年は無敗V。チャンピオンシップでは自分たちの力を出し切れなかったものの、プレミアリーグEASTを制し、トップチームに6人を送り出したことは胸を張ることのできる結果だ。冨樫剛一監督は「もっといいゲームをしたかったですし、自分自身悔いの残るゲームでした。でも一年間継続してやってきたからこそ、立てた舞台だと思うので、負けたことで彼らの一年間の努力というのは消えないし、また上のレベルでチャレンジするヤツもいるし、下級生はまた同じ舞台に立てるように、明後日からいいトレーニングをして戻ってこれるようにしたいと思います」。

 来季は大黒柱として、またトップチームでのプレーも期待される高木は「2度と同じ悔しさを味合わないようにしなければいけない。先に点取られるのではなくて、点を取っていれば勝てる試合。そこは来年に向けて課題にしていきたい。(個人的には)まずはトップでプレーすることを第一に考えてユースでは余裕でできるようにならないと先を見据えるとダメなので。トップを意識してやれば、ユースではできると思うので上手くやっていきたい」。この舞台で勝つチーム、個となって1年後に戻ってくる。

(取材・文 吉田太郎)

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