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過去高校選抜に無敗のU-18Jリーグ選抜、今年も「勝つ」

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 23日、国立競技場でFUJI XEROX SUPER CUP2013「NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜vs日本高校サッカー選抜」が行われる。U-18Jリーグ選抜はJ1、J2クラブのユースチームから選抜されたメンバーで、高校1、2年生中心。一方の日本高校サッカー選抜は高校3年生が主体だが、過去3回の対戦ではJリーグ選抜が2勝1分と無敗をキープしている。

 MF石毛秀樹(現清水)やFW南野拓実(現C大阪)、MF中島翔哉(東京V)らを擁した昨年は3-0で相手を圧倒したが、Jリーグ選抜の目標は今年も勝利だけ。U-17日本代表でもある高校1年生、DF石田峻真(磐田U-18)は「自分は年下だけど、ピッチに立てば関係ない。自分の持ち味であるスピード、裏への飛び出しを見せて試合に勝ちたい」と言い切った。

 逸材ぞろいだった昨年ほど戦力はズバ抜けていない印象だが、今年もJユースカップ優勝の札幌U-18からMF前寛之やDF内山裕貴ら4選手が選出されたほか、東京Vユース(東京)のストライカー、FW菅嶋弘希や2年連続出場となるDF畠中槙之輔(東京Vユース)とDF内田裕斗(G大阪ユース)、そしてU-16日本代表として12年AFC U-16選手権準優勝に貢献している石田とFW北川航也、MF宮本航汰(ともに清水ユース)といった実力者たちがメンバーに名を連ねている。

 練習は集合した22日の1日だけだが、選手たちは普段ライバルとして戦う選手たちの実力の高さと、味方になった時の頼もしさを肌で感じている。指揮を執る四方田修平監督(札幌U-18)は「きょう初めて集まりまして、練習した感想なんですけど、一人ひとりのテクニックのレベルが高いなということを感じました」と語り、主将の畠中も「Jリーグの下部組織で代表してきている選手ばかりなので、レベルの高い練習ができたと思います。Jリーグ選抜はきょう集まったばかりなんですけど、いろいろなところで試合とかやっているので、味方の長所だったり、短所だったりは分かる。しっかりみんなで補いながら、いいプレーを出せたらと思います」と手応えを自信を口にした。

 J下部組織の力を見せつけて再び勝利することができるか。指揮官は「攻守に全員がアグレッシブに戦うということで、その中でも特に攻撃の部分で積極的にプレーして、常にゴールを目指すという部分と、そうできない時に次にいろいろな選択肢を持って、何が起こるか分からないというような、観ている人も楽しくなってくるようなサッカーを見せられたらいいと思います」。Jクラブの代表者としての意地と実力がある。今年も高校選抜には勝たせない。

[写真]U-18Jリーグ選抜の四方田監督(左)と畠中(中央)、石田

(取材・文 吉田太郎)

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