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[プレミアリーグEAST]日本一へ誰よりも「走る」、新潟内定の流経大柏MF小泉「アイツ走ってんな、と言われるように」

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[12.1 高円宮杯プレミアリーグEAST第17節 鹿島ユース1-1流通経済大柏 カシマスタジアム]

 ボールが頭上を行き交うような試合。流通経済大柏の10番、アルビレックス新潟内定のMF小泉慶(3年)は「きょうは100点満点中20点くらいだった。こういう試合でも存在感を示していかないとこの先、無理だと思う。ボランチ2枚の上を超えるような試合でも存在感を出していくために自分でも考えていかないといけない」と首を振った。

 中盤で正確にボールを動かす技術や縦への鋭いドリブルを持つ一方で、“エースキラー”と対戦相手から怖れられる激しいディフェンスと豊富な運動量の持ち主だ。だが、この日はほとんどボールに絡むことができずに不完全燃焼。特に後半はドリブルでPAへ仕掛けていくなど「何とかしよう」という意識の強さを感じさせるプレーをしていたが、後半38分に交代した本人は全く満足していなかった。「守備ではまずカードとか怖がらなくて、ガツガツ行くことを繰り返して、攻撃ではどんどんオーバーラップすることを繰り返す。イコール、自分は走ることしか出来ないので、とにかく走る。アイツ走ってんな、と周りから言われるように。きょうは全然ダメでした。監督にも怒られました」
 
 来季の加入が決まっている新潟の印象については「サポーターが凄い」。2年連続で全国高校総体優秀選手に選出されているMFは高い評価を受け、練習参加することなく加入が決まった。闘争心を剥き出しにして戦う男は「1年目から気合い入れていきたい」とプロ生活を待ちわびている。

 その前にまずはプレミアリーグで日本一を獲得すること。目標のひとつだった選手権優勝への扉が閉ざされた今、リーグ戦日本一だけに意識を傾けている。「選手権出るために流経へ来たので、悔しい思いはあるけれど、最後有終の美を飾りたい。(選手権予選で自分たちに勝った)市船には優勝してほしい。自分たちはプレミアで優勝する」。中盤で自分の仕事を全うする柱は日本一まで走りぬく。

(取材・文 吉田太郎)
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