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[ミズノカップU-18IN熊本]スローガンの「和」高める広島観音、津工に7発快勝

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[8.15 ミズノカップU-18IN熊本9~16位決定戦1回戦 津工高 0-7 広島観音高 熊本県民総合運動公園スポーツ広場]

 広島観音高(広島)が会心の試合内容で津工高(三重)に7-0勝利。ミズノカップU-18 IN熊本の来年度大会のシード出場権を獲得した。

 広島観音はこの夏、大学の練習会参加や県選抜の活動などがあり、今大会でようやくメンバーが揃ったという状況。「帰ったら一週間後にプリンスが始まる。プリンスへ向けて」(内田仁監督)というスタンスで、ミズノカップを戦っている。その広島観音は前日、ボランチのところでボールが拾えず、素早いプレスに慌ててしまったところも出て熊本国府高に競り負けたが、この日は快勝を収めた。

 津工は藤田一豊監督も「(前日の試合含めて)いい形で楔が入っている時もある」と評したように期待の10番MF東出壮太やMF中村悠雅から一本縦パスが入ると一気にスピードアップしてチャンスを作り出していた。だが、楔へのパスを狙われる状況の中で判断も悪く、内田監督が「奪い方、あんまりシャカリキに取りに行っていないので縦に入ってくるボールをいい形で奪えると攻撃にスイッチが入ってスムーズに攻撃に移ることができる」と語った広島観音に前向きでボールを奪われ、そこからの速攻、サイド攻撃を許して失点を重ねてしまった。

 ボランチ、CBでプレーする花田悠希中心に好守を見せた広島観音は前半13分に左SB佐々木海斗のゴールで先制すると、15分にはFW神車凱海、そして前半終了間際から出場したFW沼田和真が期待に応える3ゴール。またMF中本峻平がファインショットでゴールネットを揺らし、コンビネーションからFW川本廉も加点した。一方の津工は左サイドを突破したMF稲垣諒のラストパスがゴール前に入るなどチャンスを作ったがシュート精度を欠いて無得点で敗れた。

 広島観音の中本は「チームのスローガンが『和』。一人ひとりはそんなに上手じゃないんですけど、みんなで走って11人ですけど12人、13人みたいな力を出していけるチームなので、個性を集めて和にしていけたら、それを高めて選手権取れたらいい。広島県でチャンピオンになるのもそうですし、口で言うのは簡単なんですけどチームは日本一を目指している」。これまでは試合中の修正が利かず、ハーフタイムまでかかっていたような課題が津工戦では選手間で細かい守備の修正を施して白星に繋げた。コンディション面で不安のある選手もいるが、プリンスリーグ、選手権へ向けてより「和」を高めながら準備を進めていく。

[写真]広島観音は交代出場の沼田(左)が3得点の活躍

(取材・文 吉田太郎)
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