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[MOM2360]流通経済大柏MF鬼京大翔(3年)_2発!インハイ登録外のアタッカーが「チームを勝たせる選手に」

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前半24分、流通経済大柏高MF鬼京大翔が右足で勝ち越しゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.17 高円宮杯プレミアリーグ参入戦決勝戦 流通経済大柏高 5-1 徳島ユース 広島一球]

 プレミアリーグ参入を懸けた大一番で2ゴール。流通経済大柏高は全国制覇したインターハイで登録メンバー外のMF鬼京大翔(3年)が、「チームを勝たせる選手」に変わってきている。

 試合開始直後の2分に「左サイドからカットインしてシュートすることは練習から意識していた。イメージ通りだったと思います」というカットインからの右足シュートで先制点。さらに1-1とされた後の24分には、中央でのこぼれ球を右足で決めて見せる。スピードではなく、コースへ正確に蹴り込むことを意識して放った一撃がゴール右隅に決まった。

 この後も果敢にドリブル突破、ゴールを狙い続けた鬼京はポスト直撃の右足シュートなど、一人でシュート7本。大阪桐蔭高との1回戦でサイドに張りすぎていた部分も修正し、内側でチームメートとの距離感を近くしてプレーすることも結果に結びつけた。

 3点目を決めることはできなかったが、本田裕一郎監督も「見違えるように良くなった」というプレー。1年時にU-15日本代表候補に選出されるなど注目されてきたMFは悔しい経験を糧に進化を遂げている。

 鬼京は今季、インターハイ予選やプリンスリーグ関東で試合を決める活躍もしていたが、インターハイの全国大会は登録メンバー外に。チームメートたちが全国制覇を果たす中、夏から秋に掛けて「悔しい思いを持って毎日毎日努力していた」(MF宮本優太主将、3年)とチームメートも認めるほどの努力をしてきた。その鬼京が今、結果を出し続けている。

「インハイで悔しい思いをしたので、選手権、プレミア上げるために自分の中でも変わらなきゃという思いがあった。サッカーノートには『チームを勝たせる選手に』と毎日書いていて。そういう選手にならなきゃなと思った時に結果が大事だなと。きょうみたいに結果を残せたことは『チームを勝たせる選手に』なれたかなとは思います。きょう2点取れたのはデカイと思います」と鬼京。結果を残し、チームをプレミアリーグ昇格へ導いたMFは選手権でもチームを勝たせる活躍を目指す。

「最後、プレミア参入戦や選手権で自分が活躍できれば有終の美を飾ることができると思います。3冠達成したいです」。夏の悔しさを持って努力を続け、課題だった積極性も増した。自身の成長とともにチームをレベルアップさせてきた技巧派アタッカーが、今度は柱の一人として日本一を勝ち取る。 

(取材・文 吉田太郎)
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