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[横山杯]八千代期待の1年生レフティー・木曽、完成した人工芝Gで特長磨き「全国に行きたい」

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八千代高の1年生レフティー・MF木曽達貴(左)は右サイドで攻撃力を発揮

[12.28 横山杯決勝リーグ第2節 八千代高 0-0 法政二高 グリーン土合グラウンドA面]

「守備が安定するようにやっている。最後のところを凌ぐことができていて、今のところ失点していない」。八千代高の豊島隆監督はCB松野聖哉(1年)とCB田端一輝(2年)、右SB根元理成(2年)らがゴール前で踏ん張り、中盤で高さを発揮しているMF荒川陸駆(2年)らが安定させている守備面を評価。法政二高戦も幾度かカウンターからゴール前まで持ち込まれたが、最後の局面で決定打を打たせずに予選リーグ初戦からの連続無失点試合を7に伸ばした。

 5試合で21得点を叩き出した予選リーグから決勝リーグでは2試合連続で無得点に終わっているものの、攻撃のキーマンであるMF梅原海斗(2年)や1年生レフティー・MF木曽達貴らが精度と連動性での崩しにチャンレンジするなど“八千代らしさ”も表現している。

 木曽は今後に注目の存在だ。身長は160cm台前半と小柄だが、得意のドリブルから左足を振り抜くまで独特の感覚を持っている。木曽は「自分の持ち味はドリブルからのミドルシュートとかが得意なプレーなので、そこを絶対的に撃てば決めれるようにしていきたいと思っています」と意欲。自分の力をより表現できるような強さが出てくれば、2年時にブレイクする可能性も十分にありそうだ。

 個人技を主体としたVIVAIO船橋SC出身。木曽にとって八千代は地元の強豪校であり、サッカー部への憧れや学校の雰囲気、今年5月に完成した人工芝グラウンドの存在もあって進学を決めた。2学年上のチームではまだまだフィジカル面での差があったようだが、新チームがスタートしてから「凄くやりやすい環境で実戦に近い練習ができるようになっている」という人工芝グラウンドで磨いてきた技術、また相手を見ながら逆を取る動きを強敵相手にも発揮し始めている。

 目標はプレミアリーグ勢の市立船橋高、流通経済大柏高を破って全国に出場することだ。八千代は11月の選手権千葉県予選準々決勝で流経大柏に0-1で惜敗。今年も含めて近年は互角以上とも言えるような試合を演じているが、紙一重の差で敗れている。

 だからこそ、木曽は「今年も、自分の代の来年も、どっちも市船・流経に勝って、この八千代高校で全国に行きたいなと思っています。(そのために) 大事な試合で自分のゴールとかパスとか自分のプレーでチームを勝たせられるようになりたい」と宣言。小さな技巧派レフティーは進化を遂げて、名門が再び千葉を突破するための力になる。

(取材・文 吉田太郎、取材協力 スポーツマネジメント)
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