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強豪校の練習施設に潜入取材。日本代表CB昌子や大分加入のCB高橋を輩出した米子北の練習場は?

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中国地方を代表する強豪、米子北高は鳥取県米子市内の同校グラウンドで力を磨いている

 高校サッカーの強豪校はどのような環境でトレーニングしているのか。グラウンド、部室、サッカー部寮……。各校の協力によって、高校進学を控えた中学生たちにとっても貴重な情報を教えてもらってきたぞ。第28回は09年インターハイで山陰勢初の決勝進出、またプレミアリーグWEST参戦、選手権8強などの成績を残し、日本代表CB昌子源(現トゥールーズ)や大分加入のCB高橋祐翔らを輩出している米子北高(鳥取)のグラウンド、施設を紹介する。

■昌子や多くのJリーガーたちが巣立って行った場所





 鳥取県米子市内に位置している学校内には、09年インターハイ準優勝、同年の全日本ユース(U-18)選手権8強の功績を讃える石碑。このグラウンドで日本を代表するCB昌子源や群馬で活躍中のFW加藤潤也、ルーキーイヤーからJ2出場を重ねたMF佐野海舟(現町田)らは、心技体を高めた。

■学校の玄関には昌子のユニフォーム




 玄関から校内に入ってすぐのところに飾られているのが、昌子の日本代表ユニフォームやサイン。その隣には、現在選手権鳥取県予選10連覇中のサッカー部のトロフィーや賞状の風数。選手たちは普段から先輩たちの活躍に触れて、意識を高めている。

■ウォーミングアップから一体感






 選手たちはグラウンドに現れると補食のおにぎりを摂って準備。名門のピリピリとした空気感の中、動き、声を合わせてウォーミングアップを行っていた。そして、身体のぶつけ合いやボールキープ、基礎の部分から試合を想定した動き。

■週一日、人工芝グラウンドでもトレーニング

米子北高サッカー部提供

米子北高サッカー部提供

米子北高サッカー部提供

米子北高サッカー部提供


 米子北は普段、校内の土のグラウンドを活用して力を磨いている。一方で週一日は、人工芝グラウンドの「米子市弓浜(きゅうひん)コミュニティー広場」へ移動してトレーニング。使用時間が限られているものの、人工芝で技術力向上に取り組んでいる(写真提供=米子北高サッカー部)。

■あいにくの天気でも高い意識





 取材日は「年に2、3日」というレベルの大雨。悪条件の中でも日本一を目指す選手たちの取り組む姿勢は変わらない。

■走力はチームの生命線





 毎年のように足元巧みな選手がいることも米子北の特長。一方で、堅守速攻を強みとするチームにとって走力は生命線だ。試合終盤でも走り抜く力は日常によってもたらされている。現在は多くの協力を得る形で、科学的な要素を取り入れたトレーニングも加えて肉体強化。パフォーマンス向上に繋げている。

■目標は全国制覇、人間力向上





 米子北を全国上位へ引き上げた城市徳之総監督や、20年の日本高校選抜コーチを務める中村真吾監督の指導の下、サッカーを通して強い精神力を養い、将来につながる人間性の育成を続けていく。選手たちは人間として成長し、高校サッカーでの目標達成を目指す。

(取材・文 吉田太郎)

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