[3.14 中国高校新人大会決勝 高川学園高 2-1 米子北高]

　待望のゴールで優勝に貢献した。後半開始30秒過ぎ、高川学園高FW梅田彪翔(2年=高川学園中出身)はMF井上陸奥(2年)のスルーパスで抜け出して独走。右足で先制点を流し込んだ。

　梅田は、3位に入った全国高校選手権で先発2試合を含む全5試合出場している俊足アタッカー。新チームでは攻撃の軸の一人として期待されているが、ここまでの3試合は無得点に終わっていた。

　初戦では1年生エースのFW山本吟侍、準々決勝ではFW伊藤氷麗(2年)、準決勝ではMF武藤尋斗(2年)がそれぞれ2得点を挙げ、「焦っていました」と明かす。それでも、コーチ陣のアドバイスでライン間を狙い、50m走6秒2の快足を活かしてスコアを動かした。

　江本孝監督は、梅田について「アイツの良さはちょっと相手が疲れてくると生きる」と評価。ライン間でボールを受けることや相手の前に潜り込んでいく動きを得意とするFWは、相手にできた一瞬の隙を逃さずにゴールを奪い取る。

　先輩たちと戦った選手権は「凄く良い経験にもなりましたし、凄く刺激をもらいました」という5試合に。新チームで「去年から出させてもらっていて、今年は試合に出ている選手が少ない中で、出ている人たちがどんだけ引っ張っていけるかは意識していました。チームを引っ張っていったり、ゴールでチームを勝たせることを意識しています」という梅田が、新生・高川学園を前線で引っ張り、ゴールと白星をもたらす。

(取材・文　吉田太郎)